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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上保安庁 ひめぎく型巡視艇 CL41「きくかぜ」神戸港

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イメージ 1

神戸港にて

神戸港の一画に繋留されていた海上保安庁のひめぎく型巡視艇32番艇CL42「きくかぜ」。この辺りには海上保安庁の巡視艇が数多く繋留されており、色々と撮影することが出来ました。

ひめぎく型巡視艇は海上保安庁が1992年から運用している20メートル型巡視艇で、日本全国に配備され沿岸域で警備・救難を問わず幅広く活躍しています。

非常に数多く建造されているのが大きな特徴で、現在までに168隻が就役し、なおも建造が続けられています。168隻という数は海上保安庁の船艇の中では最大勢力ですね。

1968年から就役したちよかぜ型巡視艇と1978年から就役したやまゆり型巡視艇、やまゆり型を改良したいそかぜ型、いそかぜ型の改良型であるなだかぜ型巡視艇をまとめて置き換えるため大量に建造されました。

ひめぎく型も今年に入ってから3隻が退役しており、その代船は新しく建造されたひめぎく型です。なお1番艇の船名は元々「すずかぜ」だったためすずかぜ型と呼ばれていましたが、現在は転属により船名が「ひめぎく」に変更されたためひめぎく型と呼ばれています。

途中で何度か中断を挟みながらも長きにわたって建造が続けられたため、建造途中で様々な改良が施されています。大別すると原型・幅広型・浅海域対応型・警備機能強化型に分類されますね。

最初の改良型である幅広型は船幅を20cm拡大し定員を1名増やしたタイプで、後の浅海域対応型と警備機能強化型は幅広型をベースとしています。

浅海域対応型は推進器をウォータージェットとしたタイプで、警備機能強化型は機関出力と防弾性を強化したタイプ。防弾性の強化に伴い重量が増えたため、その代償として放水銃を廃しています。

写真のCL42「きくかぜ」は幅広型に該当するひめぎく型で、1993年9月9日に起工、1994年2月10日に進水し3月24日に就役しました。建造は石原造船所高砂工場で行われています。

イメージ 2

正面から撮影。

イメージ 3

放水銃の拡大。個人的に放水銃のあるひめぎく型は久々でした。

イメージ 4

操舵室上のレーダーやスピーカーなど。右側にあるのは赤外線暗視装置。


・・・以上、測量船も居た。ぽっぽやがお送りしました。

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