若狭湾にて
若狭湾で撮影した海上保安庁のCL-74 ひめぎく型巡視艇74番艇「ゆらかぜ」。舞地方隊展示訓練に向かう護衛艦「しらね」の艦上から撮影しました。
この日は海上保安庁も展示訓練を行っており、この「ゆらかぜ」の他、PLH-10「だいせん」やCL-108「あおい」を撮影する事が出来ました。
ひめぎく型巡視艇は海上保安庁のCL型巡視艇で、公称船型は20メートル型。96隻が建造されたちよかぜ型の後継として開発され、大量に建造されました。
ちよかぜ型の全てとやまゆり型を置き換えたため、161隻の大量建造が行われました。それまで海上保安庁の大量建造記録はちよかぜ型が保持していましたが、ひめぎく型が塗り替えています。
161隻が建造されているため建造途中から仕様変更が何度か行われており、原型の他に幅広型、浅海域対応型、警備機能強化型という改良型があります。
写真の「ゆらかぜ」は幅広型で、幅広型は全幅を20センチ増やして定員を6名としたタイプで、浅海域対応型と警備機能強化型は幅広型をベースとしています。
浅海域対応型は推進器をウォータージェットとしたタイプで、警備機能強化型は防弾性を強化して放水銃を廃止したタイプ。また配備先によって冷房もしくは暖房を強化しています。
ひめぎく型巡視艇は総トン数23トン、全長20m、全幅4.3m、深さ2.3m、最大速力は30ノットとされています。エンジンはMAN製D2842LYEかMTU製12V1183TE92を2基搭載しており、出力は910馬力。
写真の「ゆらかぜ」は平成7年度計画で計画され、信貴造船所で建造されました。就役は1996年3月19日、就役から現在まで第8管区海上保安本部舞海上保安部に配備されています。
・・・以上、今日はこれ位にしておくか。ef/end_63がお送りしました。