和歌山港・護衛艦あけぼの艦上にて
2015年7月19日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のむらさめ型護衛艦8番艦 DD-108「あけぼの」。その際に撮影した各種の装備品を掲載しています。
今回掲載するのは高速小型水上標的1型。細かいことを言うと今回の装備品はあけぼのの固有の装備では無く、必要に応じて搭載されたものなので、あけぼのの装備品とは言えませんね。
まあ搭載されている状態で撮影しているのですから気にせず掲載してしまいますが。そうなると艦載ヘリはどうなんだ、というツッコミは無しでお願い致します。
高速小型水上標的1型は海上自衛隊が運用している曳航標的で、護衛艦などの対水上射撃訓練に使用する標的です。全長4.5m、幅2.4mというサイズなので結構大きいですね。
船体部はトリマラン型で安定性の高い構造となっており、視認性を考慮して蛍光オレンジで塗装されていますね。写真は収納された状態で、使用時はヨットに似た三角形の帆をたてます。
船体はFRP製で製造はIHI系列の会社が担当しています。製造時期によりIHIアムテック製だったりIHIマリンユナイテッド製だったり・・・最近のものはJMU製なんでしょうかね。写真の高速小型水上標的1型は銘板が見えなかったため製造メーカーや製造時期は不明です。
自走不可能なので曳航する必要がありますが、曳航は護衛艦の他にも多用途支援艦などが行う場合もあります。むしろ対水上射撃訓練に関しては多用途支援艦の方が出番が多いかも知れませんね。
実際に射撃訓練を行う際には、直接この高速小型水上標的1型を狙っていては幾らあっても足りなくなるので少し外して射撃を行うようです。
艦上から撮影した高速小型水上標的1型。
高速小型水上標的1型を搭載した護衛艦あけぼの。灰色の船体に蛍光オレンジの標的はよく目立ちますね。この時も遠目からすぐに水上標的を積んでいることが解りました。
最後に説明書き。
・・・以上、「ひうち」の時にも撮影したことがある。ef_end_63がお送りしました。