南海本線紀ノ川~和歌山大学前にて
一昨年12月28日撮影分。紀ノ川~和歌山大学前間のご近所撮影スポットで撮影した南海8300系8305Fの難波行き普通列車。この時は4両編成単独で運用されていました。
南海8300系は2015年10月8日に営業運転を開始した通勤形電車で、南海では最も新しい形式です。撮影時はデビューから2ヶ月余りということもあって、床下などがまだまだ綺麗ですね。
8300系は老朽化の進む南海7000系や南海7100系の置き換え用として導入された形式であり、南海の形式としては42年ぶりに近畿車輛で全車が製造されました。
デザインは8000系をベースとしている物の、製造メーカーが変わったため形態の差異があります。車体は8000系と同じステンレス製ですが、前面部はFRP製から鋼製となりました。
制御装置はIGBT素子を使用するVVVFインバータ制御を採用しています。機種は日立製のVFI-HR1421Dであり、1つの制御装置で4つの主電動機を制御する1C4M方式としています。
主電動機は東洋電機製のTDK6315-Aで出力は190kW。この主電動機は全閉内扇式かご型誘導電動機であり、この方式の主電動機は狭軌用としては初の本格採用となります。
車内はオールロングシートとなっており、従来とは異なるモケット柄となりました。また座席の中間に設置されるスタンションポールは8000系のロングシート1つあたり2本から1本に減少しています。
車内案内表示装置は従来のLED表示器による物からLCD(液晶ディスプレイ)を使用した車内案内表示装置となりました。このLCDでは日本語・英語・中国語・韓国語による案内が表示されます。
南海8300系は1次車として2015年に4両編成5本が製造され、2016年に2次車として2両編成6本が製造されました。全て南海本線で運用されています。
2両編成の登場後は4両編成と併結した6両編成となっており、しばらく単独運用を見ていないですね。2両編成登場前は4両編成同士の8両編成や他形式との併結も見られたのですが。
・・・以上、まだサザン運用にも入ってないはず。鉄道員日記がお送りしました。