浅香山にて
南海高野線の浅香山で撮影した南海6300系6322Fの三日市町行き各停。浅香山ネタとしては3連続で6300系となりますね。実際には間に泉北7000系がやって来ているのですが、扱う書庫が違います。
この2本前の6300系として6325Fの写真を掲載していますが、今回の6322Fは6325Fと同様に4両編成です。少し気になったのが行き先で、各停の三日市町行きはあまり見たことがありませんね。
南海6300系は1996年に改造によって登場した形式で、改造元となったのは南海6100系。6100系が他形式と併結できない原因だった台車の履き替えに伴って型式番号が変更されました。
元々6100系が履いていた台車はパイオニア式のTS-709/710でしたが、履き替え後はS型ミンデン式のFS-376/076およびFS-379/079となっています。
そもそもパイオニア式の台車を履いていたのは6100系の一つ前に登場した6000系が履いていたためで、6000系は冷房化の際に重量増に対応できない従来の台車をS型ミンデン台車に履き替えていました。
一方で6100系は最初から冷房化を想定して重量増にも対応できるパイオニア台車を履いていたため冷房化に際して履き替える必要はありませんでしたが、他形式との併結が不可能となってしまいました。
S型ミンデン台車を履く型式と併結した場合、低速時の特性の違いから浮き上がり脱線の危険が生じ、実際に小田急で脱線事故が連続したため南海では禁止されています。
6100系だけ他形式との併結が不可能では自由に運用が組めなくなってしまい、制約の下で運用されていました。その状態を解消するために6300系化が行われています。
履き替えに使用したS型ミンデン台車は南海7100系や泉北3000系の廃車から捻出された物で、一部不足した分は新しく製造しています。基本的に車体更新と同時に履き替えられましたが、更新後に履き替えた編成も存在するようですね。
写真の6322Fは6100系6125Fとして1971年6月3日に東急車輌で製造され、1997年に6300系へと改造されました。
・・・以上、パイオニア台車は見た目は良いんだけどね。ef_end_63がお送りしました。