浅香山にて
傾いた太陽の光を浴びながら浅香山に入線してくる南海6300系6321Fの河内長野行き各停。撮影日は2015年の12月31日で、この日は14時半頃から約2時間撮影していました。
やはりステンレス車は良い光線状態の元で撮影すると映えますね。とくにこの世代のステンレス車はコルゲートがあるので見た目の印象も強いです。無骨な格好良さがありますね。
南海6300系は1996年に誕生した形式で、1970年以降に製造された通勤形電車の南海6100系からの改造によって導入されています。6100系の更新工事に伴って改番が行われました。
改造元となった6100系は1970年から1973年までに76両が製造されており、全車が6300系に改造されました。現在は6両編成8本、4両編成4本、2両編成6本が組成されています。
南海本線向け7000系のマイナーチェンジ版として7100系が製造されたのと同様に、6000系のマイナーチェンジ版として製造されたのが6100系。見た目は7100系をステンレス化したようなものですね。
6000系との外見上の差異は客用ドアや窓など。客用ドアは大型片開きドアから両開きドアへ変更され、窓は2段上昇窓から1段下降窓に変更されました。また戸袋窓が廃止されたため窓数が減っています。
6100系は登場時の6000系と同様にパイオニア台車を装着しており、6000系が冷房化に際して台車を履き替えたのに対して、6100系はその必要がありませんでした。
しかしパイオニア台車は高速域での乗り心地が悪く、またS型ミンデン台車を装着した他形式との併結も不可能となっていたため、更新工事が必要となるタイミングで台車の履き替えが行われています。
その履き替えによって登場したのが6300系。基本的に更新工事と履き替えは同時に行われていますが、一部には更新工事のみ先に行われ、後日台車を履き替えた編成も存在します。
写真の6300系6321Fは1971年6月12日に6100系6127Fとして製造され、1996年に更新工事が行われました。
・・・以上、いつも19時頃に眠気が襲ってくる鉄道員日記がお送りしました。