和歌山港にて
さて、前回で2015年10月17日のネタが終了しましたので、今回からは昨年7月16・17日に行われたあきづき型護衛艦1番艦あきづきの艦艇広報のネタを掲載していきたいと思います。
この艦艇広報は16日が事前応募の必要な特別公開、17日が一般公開として開催され、自分はその両日に参加することが出来ました。また18日の出稿の様子も撮影しています。
護衛艦あきづきの装備品の中で最初に撮影したのが今回の水上艦用機関銃架3形。他の艦よりも目立つ一に設置されているのでいつもより早い撮影となりました。
水上艦用機関銃架3形は海上自衛隊の艦艇に搭載されている重機関銃用の銃架で、主に12.7mm重機関銃M2を艦上から射撃するために使用されます。銃架だけではなく、防楯も取り付けられていますね。
海上自衛隊では発足当初にアメリカから供与された警備艇や1990年代末まで運用されていた哨戒艇の武装として12.7mm重機関銃を搭載していましたが、護衛艦には搭載されていませんでした。
1999年に能登半島沖不審船事件が発生し、非対称戦への対応能力が護衛艦に求められたため機関銃架の設置が始まります。写真の機関銃架は新しいタイプで、以前のタイプはより防楯が大きく脚部の形状が異なりました。
水上艦用機関銃架3形では防楯の下部が切り詰められた形となり、上部が折れ曲がっていますね。脚部は三本の足を組み合わせたピラミッド形となっています。防楯の厚さは従来より薄くなっていますね。
なお、この機関銃架に固定され使用される12.7mm機関銃M2は艦艇の固有装備ではなく、搭載火器扱い
とされています。非使用時は艦内の武器庫に格納されていますね。
とされています。非使用時は艦内の武器庫に格納されていますね。
別角度から。
この水上艦用機関銃架3形はひうち型多用途支援艦4番艦の「げんかい」から搭載が始まり、護衛艦ではひゅうが型護衛艦1番艦「ひゅうが」が最初に搭載しました。
現在ではソマリア沖の海賊対処での必要性もあることから、機関銃架を増設した護衛艦も存在するようです。
あきづき型護衛艦には2基が設置されており、設置位置は艦橋構造物前方です。機関銃架前方の手摺りは射撃の邪魔にならないように倒すことができる様になっていますね。
・・・以上、明日は雨降るのかな。鉄道員日記がお送りしました。