南海本線みさき公園~淡輪にて
昨年3月31日に南海本線のみさき公園~淡輪間で撮影した南海2000系2031Fの難波行き普通。ここのところ臨時更新では南海7100系が続いていたので、それ以外の形式は久々な気がしますね。
南海2000系は1990年にデビューした17m級2扉の通勤形電車で、南海高野線向けとして製造されました。平坦区間と山岳区間の直通運転用として導入されています。
急勾配・急カーブの連続する山岳区間へ入線するため短い車体と全M方式を採用しており、付随車は製造されていません。最終的に4両編成9本と2両編成14本の64両が製造されました。
この2000系の導入により、従来山岳区間への直通運転に使用されていた南海21000系・22000系が置き換えられています。なお登場時は新CI導入前だったため、緑色の帯を巻いていました。
南海で初めてVVVFインバータ制御装置を採用した形式であり、日立製のVF-HR-125またはVFG-HR-1810Aを搭載しています。主電動機出力は100kWで、4両編成の編成出力は1600kWとなりますね。
台車は山岳区間の急カーブに対応して、曲線通過性能が良好な緩衝ゴム式のFS-541を履いています。緩衝ゴム式は圧縮方向には固く、剪断方向には柔らかいという特性がありますね。
この2000系は1次車から7次車まで製造されており、その都度改良が行われています。2次車では前面部のFRPが不燃性の物に変更され、3次車では製造当初から現行の塗装とされ、パンタ位置が変更されています。
4次車以降は車体に表記されているナンバーの大きさが小さく変更されています。5次車・6次車では車端部にクロスシートが設けられセミクロスシート配置となり、台車が改良型となりました。最終製造グループの7次車では列車無線と列車選別装置に廃車発生品を利用しています。
当初は高野線のみで運用されていた南海2000系ですが、山岳区間でワンマン運転を行うこととなり、機器類の関係から2両単独では運用できない2000系は一部が運用から外されてしまいます。
その余剰車を活用するため本線での運用が2007年のダイヤ改正で始まり、現在2001F、2003F、2042F、2043F、2031F、2032Fが本線で運用されています。
写真の2031Fは2両編成であり、同じく2両編成である2032Fと併結した4両編成として固定で運用されていますね。
・・・以上、今月は資金繰りが苦しいなぁ。鉄道員日記がお送りしました。