浅香山にて
2015年12月31日に南海高野線の浅香山駅で撮影した南海6300系6313Fの河内長野行き普通。夕日を反射するステンレスの車体がとても格好良かったですね。
この日は午後から撮影を開始し、浅香山では14時半頃から撮影を行っていました。6300系もたくさん撮影しており、写真の6313Fはこの日7本目の6300系です。その他にも色々な形式が居るので面白いですね。
南海6300系は1996年に登場した南海の20m級4扉の通勤形電車で、新製されたわけではなく全車が南海6100系からの改造により導入されました。南海6100系の登場年は1970年ですね。
種車となった南海6100系は1962年登場の南海6000系の改良型と言える形式で、全体的なスタイルは6000系を踏襲しつつもドアの両開き化や窓の一段化などが行われています。
6100系の台車はパイオニア径羲屬任△蝓登場当初は6000系もパイオニア台車を装着していたため他形式との併結も可能でした。しかし、6000系は冷房化に際して重量増に対応するため台車をS型ミンデン台車に履き替えてしまいます。
6100系が履いていたパイオニア台車は当初から重量増を想定していたため履き替えの必要が無く、小田急での連続脱線事故の影響でパイオニア台車とS型ミンデン台車の混用は禁止されていたので6100系は他形式との併結が不可能となってしまいました。
その6100系の台車をS型ミンデン台車に交換して柔軟な運用が組めるようにしたのが6300系です。基本的には1996年に始まった更新工事に並行して台車交換が行われましたが、更新完了後に台車交換が行われた編成もありますね。
更新工事では床材や化粧板、座席、電装品などの交換が行われています。また交換された台車は廃車発生品で、南海7100系のFS-376/076、泉北100系・3000系のFS-379/079が使用されています。
一部不足した分はFS-379を新製して対応しました。写真の6313Fは1996年に更新工事が行われた編成で、2007年10月に台車を履き替えています。改番は台車交換のタイミングで行われていますね。
6313Fの種車となった6100系6113Fは1971年2月13日に製造されました。この6313Fから台車にセラミック噴射装置が設置されるようになっています。
・・・以上、今は座席のモケットが交換されたようで。鉄道員日記がお送りしました。