護衛艦あきづき艦上にて
さて、昨年7月16日・17日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のあきづき型護衛艦1番艦「あきづき」の装備品を掲載します。前回は高性能20mm機関砲を掲載しましたね。
高性能20mm機関砲は艦首に装備されていますが、今回は一気に艦尾まで飛んで着艦拘束装置 RAST Mk6を掲載します。着艦拘束装置については以前にも掲載したことがありますが、このRAST Mk6は初めて単独の記事を書きますね。
あきづき型護衛艦は従来の護衛艦と同様に艦尾にヘリコプターが発着する飛行甲板が設けられており、ヘリコプターへの着艦支援や格納庫~飛行甲板間の移送のために着艦拘束装置が装備されています。
海上自衛隊ははるな型護衛艦で艦載ヘリの運用を始め、同時に着艦拘束装置の使用を始めました。現在までRAST、E-RAST、今回のRAST Mk6の3種類が導入されています。
RASTとはRecovery Assist, Secure and Traverseの略で、写真の装置はRapid Securing Deviceの頭文字を取ったRSD、または移送用シャトルと呼ばれますね。
RASTでは移送軌条1条にRSD1基、E-RASTでは移送軌条2条にRSD1基、RAST Mk6は移送軌条2条にRSD2基となっています。またRAST Mk6ではRSDの形状が変更されました。
従来の着艦拘束装置に加えてRAST Mk6はRSD自体に機体位置のセンタリングや方向のストレートニングといった微調整を行う機能が付いており、拘束から移送までの操作を1人で行えます。
着艦方式には3種類あり、機体と接続したケーブルで飛行甲板へたぐり寄せるデザート・ランディング、パイロットの操縦によりRSDに機体のプローブを挿し込むアンデザート・ランディング、着艦拘束装置を使用しないフリーデッキ・ランディングがあります。良く行われているのはアンデザート・ランディングでしょうかね。
RSDのフック部分。機体に取り付けられたプローブをしっかりと掴んでいるのが解ります。このフックは通常RSDの右側に格納されており、機体が着艦すると瞬時にプローブを拘束します。
発着艦管制室のRAST Mk6操作盤。RSDを操作するジョイスティックや各種のスイッチ類、ケーブルのテンションを調整するレバーや計器などがありますね。
・・・・以上、やはり先生には敵わないな。バレたか。ef_end_63がお送りしました。