和歌山港にて
昨年7月16日・17日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のあきづき型護衛艦1番艦「あきづき」。その護衛艦あきづきの各種装備品を掲載しています。
現状でかなり掲載が進んでいまして、残りも少なくなってきました。護衛艦あきづきのネタが終了したら、次は昨年10月22日に撮影した掃海艇2隻のネタに移行します。
今回掲載するのは膨脹式救命筏。艦艇の標準的な救命装備ですね。過去に見学した海上自衛隊艦艇はほぼすべて膨脹式救命筏を撮影しており、このブログでも何度も掲載したことがあります。
膨脹式救命筏はその名の通り膨脹して筏となる救命装備で、通常は写真の様なコンテナに収められています。筏の膨脹は炭酸ガスなどで行われますね。
この救命筏が使用されるのは艦艇が沈むなど乗員が離艦しなければならない状況であり、そういった意味では最後の砦とも言えるでしょうか。砦というほどカタいものでも無いですが・・・
基本的には艦艇の乗員数に応じて搭載個数が決められており、乗員数の多いヘリコプター護衛艦などは20個程度、乗員数の少ないミサイル艇などは2・3個程度搭載されている様です。
使用されている膨脹式救命筏は民間向けの物と同一品で、藤倉ゴムやRFD Japanなどから調達されているようです。違うメーカーの物が混載されている場合もありますね。
写真の膨脹式救命筏は形式が不明ですが、恐らく藤倉ゴム製のFRN-SV-25R型で、定員は25名。膨脹時は外径4.43m、天幕展張全高1.91m、床面積9.68m、全浮力9261kgの救命筏となります。
コンテナは専用の架台に固定されており、艦内からの操作によって固定索が外れて海面に落下、その際に横から伸びている作動索が引かれて自動でガスが充填されるというしくみ。
多くの場合はコンテナに艦名が表記されており、そのため撮影しているのですが、護衛艦あきづきの膨脹式救命筏のコンテナには艦名が表記されていませんでした。
・・・以上、中古のポイントレールが200円。ぽっぽやがお送りしました。