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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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方向幕 月光|新大阪⇔博多

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京都鉄道博物館にて

京都鉄道博物館で撮影した特急「月光」の方向幕。上りと下りの行先が両方とも書かれているタイプですね。列車名よりも行先の文字の方が大きく表記されています。

京都鉄道博物館では本館1階で583系クハネ581-35を展示しており、そのクハネ581-35は特急「月光」のヘッドマークと方向幕を掲示した状態となっていますね。以前ヘッドマークの方を掲載しました。

「月光」という列車は過去に2種類が存在し、1つは1953年から1965年まで東京~大阪間を結んでいた夜行急行列車で、もう1つは1967年から1975年まで新大阪~博多間を結んでいた寝台特急列車。

今回の方向幕は後者に使用されていた物ですね。新大阪~博多間の「月光」は世界初の電車寝台特急で、使用された581系は「月光型電車」とも呼ばれるようになっています。

運行開始は1967年10月1日で、同区間を運行していた寝台急行「海星」を格上げする形で設定されました。毎日1往復が運行され、581系は「月光」の間合いで新大阪~大分間の昼行特急「みどり」にも運用されていました。

581系は南福岡電車区に配置され、博多から上り「月光」で翌朝に新大阪へ、新大阪から下りの「みどり」として大分へ、大分で滞泊した後上りの「みどり」で新大阪へ、新大阪から下り「月光」で翌朝博多へ到着する運用となっていたようです。寝台と座席を切り替えられる581系の機能を活かした運用でした。

特急「月光」は1972年に山陽新幹線が岡山まで開業すると岡山~西鹿児島を結ぶ列車となり、1973年には臨時で運行されていた岡山~博多間の「月光」が定期列車化されます。

1975年には山陽新幹線が博多まで開業、それに伴うダイヤ改正により「月光」は「明星」に統合され消滅しています。

写真の方向幕は両方の行先が表記された物ですが、この頃の581・583系の方向幕というのは列車の方面に限らずこういうタイプが多かったようですね。ただ「月光」の幕にも、片方の行先のみ表記したタイプが存在したようです。


・・・以上、そういえば種別が書かれてないのね。ef_end_63がお送りしました。

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