京都鉄道博物館にて
京都鉄道博物館で撮影した特急「つばめ」のヘッドマーク。名門列車だけあって「つばめ」のヘッドマークは複数のタイプが展示されていましたが、今回は151系に取り付けられていたものを掲載します。
京都鉄道博物館本館にはヘッドマークを集めて展示しているコーナーがありますが、今回はそちらではなく、同じく本館にある鉄道の歴史を展示したコーナーにあったものです。
「燕」という列車名は1930年に鉄道省が東京~大阪間を結ぶ特急に与えたのが始まりで、戦後は東京~大阪間を結ぶ「つばめ」として1950年から運行されました。
当時の「つばめ」は機関車牽引による客車列車でしたが、1960年に151系特急形電車が投入されて電車特急となります。今回のヘッドマークはその時から取り付けられていたものですね。
151系は国鉄初の特急形電車であり、先行して1958年に「こだま」でデビューしています。「こだま」運行開始により「つばめ」や「はと」は「こだま」と比べて速度面でも設備面でも劣る状況となり、その状況を解消するために151系が投入されました。
151系の投入と同時に「つばめ」は「はと」を吸収し2往復化、1往復は神戸まで延長運転されます。更に1962年には山陽本線が広島まで電化されたため、1往復が広島発着となっています。
1964年の東海道新幹線開業により「つばめ」は新大阪~博多間の運行となり、引き続き151系が運用されました。九州島内は交流電化であるため電気機関車に牽引されての運行でしたね。
翌年には名古屋~熊本間に運行区間が変更され、使用車両も151系から交直両用の481系となります。その後山陽新幹線の延伸に伴って岡山~博多・熊本間運行となり、1973年には1往復が西鹿児島まで延長、そして1975年に山陽新幹線博多開業に伴い廃止となりました。
このヘッドマークは上下が灰色に塗り分けられているのが特徴的ですね。他のヘッドマークでは背景は白一色が一般的なのですが。ただ「つばめ」にも背景が白のみのヘッドマークが存在しました。
151系だけでなく481系にも上下が灰色のヘッドマークが使用されたようですね。
・・・以上、「ひびき」のヘッドマークも同じ。ぽっぽやがお送りしました。