南海高野線三国ヶ丘~百舌鳥八幡にて
南海高野線の三国ヶ丘~百舌鳥八幡間で撮影した南海6000系6005F。難波行きの急行として直線区間を駆け抜けていきました。ここではかなりスピードを出していますね。
撮影日は9月8日で、この場所での撮影はこの日が初めて。午後順光で良い感じに光が当たってくれるのですが、日が傾いてくると建物の影が伸びてきますね。
南海6000系は1962年に登場した通勤形電車で、南海の現役形式としては最古参となります。1962年から1969年までの間に72両が製造されました。
登場から半世紀以上が経過しているにも関わらず、この6000系は1両たりとも廃車になっておらず、それどころか高野線から転属したこともありません。大手私鉄でこう言った存在はとても珍しいですね。
車体は20m級4扉のオールステンレス車体で、アメリカのバッド社からライセンス供与を受けた東急車輛製造が製造しました。20m級のオールステンレス車はこの6000系が日本初。
当初は3両編成で落成していましたが、沿線の開発によって人口が増加し、それによる需要の拡大に対応するため1966年以降は4両編成で落成しました。現在は4両編成11本、2両編成14本に組み替えられています。
また当初は非冷房でしたが、1985年から始まった更新工事の際に順次冷房改造が施されています。クーラーの搭載により屋根上のスペースが減ったため、パンタも菱形からよりコンパクトな下枠交差形に交換されていますね。
更にクーラー搭載による重量増に台車が対応できなかったため、従来のパイオニア径羲屬らS型ミンデン台車に交換されています。なお、更新前の1980年から1982年にかけて、連結器が電連付き密着自動連結器に交換されており、増解結の効率化が図られています。
写真の南海6000系6005Fは1963年9月3日に製造された編成で、当初は3両編成でした。
・・・以上、昔ニコンのバッグフック持ってたなぁ。ぽっぽやがお送りしました。