桂駐屯地にて
11月5日に京都府にある桂駐屯地で創立63周年記念行事が行われました。そこで撮影した陸上自衛隊の各種装備品を撮影順に掲載しています。今回もややマイナーな装備品ですね。
今回掲載するのは野外洗濯セット2形。名称の通り隊員の戦闘服などを洗濯するための需品器材です。長期の作戦・演習などの際に宿営地に展開して洗濯を行います。
隊員の被服の汚れによる疾病を防ぎ、衛生レベルを保つための装備品であり、野外洗濯セットの後継として1998年から導入が開始されました。野外洗濯セットと野外洗濯セット2形では外見が大きく異なりますね。
野外洗濯セット2形はトレーラーに搭載された全自動洗濯機、乾燥機、揚水ポンプ、発電機と、業務用天幕、貯水タンク、付属品として作業台、洗濯かご、すのこ、シートで構成されています。
移動時は3 1/2tトラックに牽引されて移動する方式となっており、トレーラー上部は箱型となっています。作業時は上の写真の様に前後左右のパネルが屋根代わりとなりますね。
全自動洗濯機、乾燥機や発電機は民生用の物をそのまま使用しており、洗濯機が4基、乾燥機が1基搭載されていますね。それぞれ毎時40着の処理能力を持っています。
トレーラー中央にあるのがドラム式の乾燥機で、その隣に洗濯機があります。写真では2基しか見えませんが、背中合わせに設置されています。乾燥機を挟んで反対側には発電機と揚水ポンプがありますね。その上には制御盤も見えます。
写真の洗濯機・乾燥機はOD色に塗られていますが、民生品そのままの色で搭載している場合もありますね。自分が以前見た野外洗濯セット2形は白い洗濯機・乾燥機を搭載していました。
写真の野外洗濯セット2形は中部方面後方支援隊隷下の第101補給大隊に配備されているもの。
乾燥機から被服を取り出す隊員。第101補給大隊はコア部隊であり、写真の2名の隊員はどちらも予備自衛官。
移動形態の野外洗濯セット2形。完全に中身が隠れるので、この状態で見かけたとしても中に洗濯機と乾燥機が搭載されているとは誰も思わないでしょうね。
・・・以上、小銃背負ってお洗濯。鉄道員日記がお送りしました。