樽井にて
南海本線の樽井駅で撮影した南海10000系10007Fの特急サザン24号難波行き。後追いですが、良い感じの直線で8両編成が上手く収まってくれました。やはりこの混結は面白いです。
撮影日は2016年の3月17日で、この日は復刻塗装となっていた南海10000系10004Fを撮影しに出掛けていました。樽井でも10004Fを撮影していますが、対向の下り列車だったため今回の写真のような構図では撮影していません。
こうして見ると両先頭車と中間車で側面窓が異なるのがよく解りますね。この違いは製造時期によるもので、中間車の方が新しく、10000系よりも後に登場した形式と同じ窓を採用しています。
南海10000系は1985年に登場した南海本線向けの特急型電車で、同年11月1日に運行を開始した特急「サザン」でデビューしました。現在も特急サザン専用として運用されていますね。
登場当初は先頭車のみの2両編成で、自由席車として通勤形電車と併結した運用や2+2の全席指定の運用が行われていました。4両編成への組み替えが行われたのは1992年のこと。
10000系は1985年から1989年にかけて2両編成10本が製造されていましたが、その内3本は中間車に改造されて別の3本に組み込み、残った4本は新造された中間車を組み込みました。
写真の10007Fも新造された中間車を組み込んだ編成で、新造中間車は同じ1992年に登場した南海11000系の設計を反映し、上下方向に大型化され窓と窓の間を黒く塗った連続窓風の窓となっています。
車内設備にも差があり、どちらもフリーストップ式のリクライニングシートが使用されていますが、新造中間車にはインアームテーブルやセンターアームレスト、フットレストなどが装備されていますね。
写真の10007Fは両先頭車が1987年3月10日に製造された2次車、中間車が1992年3月23日に製造された4次車となっています。
・・・以上、急いで書き上げよう。鉄道員日記がお送りしました。