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陸上自衛隊 01式軽対戦車誘導弾@桂駐屯地

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イメージ 1

桂駐屯地にて

昨年11月5日に陸上自衛隊桂駐屯地で撮影した陸上自衛隊の各種装備品を撮影順に掲載しています。この日は創立63周年記念行事が行われ、それに合わせて色々と展示されていました。

今回掲載するのは01式軽対戦車誘導弾。陸上自衛隊が保有している個人携行式対戦車ミサイルですね。こちらも全国的に見られる装備品で、メジャーな方ではないでしょうか。

陸上自衛隊では普通科部隊の対戦車兵器に84mm無反動砲を配備してきましたが、戦車の装甲防護力の進化にによって旧式化してきたため、後継となる対戦車兵器を開発することになりました。

そこで開発されたのが01式軽対戦車誘導弾。川崎重工を主契約として1993年から開発が始まり、1997年に試作を開始、2001年に制式化されて調達が始まっています。

射手が肩に担いで発射する個人携行式の対戦車ミサイルで、システムは発射機と発射筒、ミサイル本体、夜間照準具から構成されています。発射筒は使い捨てとなっていますね。

誘導方式は赤外線画像誘導方式をであり、非冷却型の赤外線センサーを採用しています。非冷却型のセンサーはロックオンに際して冷却時間が不要で、冷却型よりも即応性が高いのが特徴。

また発射後に継続して誘導を行う必要はなく、撃ち放し能力を備えています。発射はミサイル後部のロケットブースターで射出後にメインロケットモーターに点火する二段式ですね。

発射時の後方爆風が少ない設計となっているため、掩蔽や屋内、車上からの発射も可能であり、富士総合火力演習では実際に軽装甲機動車の上面ハッチからの発射を見ることが出来ます。

ミサイルの飛翔モードには、発射後に垂直上昇してから目標に向かって下降し上面を狙うダイブモード、目標まで直線的に飛翔する低伸弾道モードがありますね。

ミサイル本体の重量は約11.4kgで、直径140mm、全長は970mm。弾頭にタンデムHEATを採用しているため爆発反応装甲にも対応しています。

調達は2001年度から2010年度まで行われており、合計で1073セットが調達されました。写真の01式軽対戦車誘導弾は部隊表記がないためどこの部隊のものかは不明ですが、他に展示されていた装備品同様に第7普通科連隊第3中隊のものと思われます。

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イメージ 2

発射機の拡大。黒い四角のくぼみにはバッテリーが収められます。

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イメージ 3

夜間照準具。こちらは日本電機製。これを取り付けていない状態での発射も可能であり、取り付けずに展示されていることもよくありますね。

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イメージ 4

発射機・夜間照準具を反対側から。それぞれに接眼部があり、発射機のグリップには色々なボタンが見えますね。

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イメージ 5

最後に説明書き。


・・・以上、ジャベリンよりも軽い。鉄道員日記がお送りしました。

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