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天下茶屋にて
天下茶屋駅に入線してくる南海2000系2045Fの快速急行極楽橋行き。高野線の全線を踏破する南海2000系らしい運用ですね。運用数は多くありませんが、快急の幕も誇らしげです。
南海2000系は1990年に登場した南海高野線向けの通勤形電車で、急勾配と急カーブの連続する山岳区間である橋本~極楽橋間に直通する大運転用の17m級車として導入されました。
従来大運転には南海21000系や南海22000系が運用されていましたが、それらの形式は老朽化が進んでおり、また輸送需要が拡大している事もあって2000系が導入されています。
2000系は1990年から1997年まで7次に渡って製造され、このうち1次車~4次車は高野線の車両増備用として、5次車以降は従来車の置き換え用として投入されました。
5次車の投入時点では21000系全車と22000系(及び更新車の2200系)の一部を置き換える予定でしたが、後に変更され6次車投入時点では22000系も全車置き換える計画となり、最終的に21000系・22000系の合計と同じ64両が製造されました。
従来車と併結する事も可能な構造とされていたため、従来車が完全に置き換えられるまでは混結することもありました。ただし加速性能などの違いから相性はあまり良くなかったようです。
2005年のダイヤ改正で橋本で系統分割される事となり、橋本以南はワンマン対応の新形式である2300系が投入され、橋本以北は20m級車で運用されるようになりました。
これによって2000系は運用が大幅に減り、およそ1/3が休車状態となってしまいます。休車となった編成は2007年に南海本線に転属し、7000系の初期車を置き換えていますね。
現在は4両編成5本と2両編成2本の24両が南海本線に所属しています。南海本線への転属に際してはVVVFインバータ装置のプログラムが書き換えられ、平坦線区向けの性能に変更されているようです。
写真の2045Fは最終製造グループの7次車で、4両編成として1997年7月に新製されました。高野線に所属する2000系4両編成には軌条塗油装置が備えられており、2045Fもモハ2145に取り付けられていますね。
・・・以上、色を塗ってしまえば後はスムーズ。鉄道員日記がお送りしました。