Quantcast
Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2912

陸上自衛隊 野外手術システム@アジア太平洋トレードセンター

$
0
0
イメージ 1

アジア太平洋トレードセンターにて

3月15日にアジア太平洋トレードセンターで行われた大阪防衛協会青年部会主催のOSAKA防衛・防災フェスタ。自衛隊装備が多く展示されるとあって、自分も参加してきました。

前回までは防災エリアで展示されていた装備品を掲載してきましたが、今回からは防衛エリアで展示されていた装備品の掲載となります。

防衛エリアで最初に撮影したのが今回の野外手術システムでした。野外手術システムは衛生科部隊の保有する装備品としては恐らく最も大規模な物。

野外手術システムはその名の通り医療施設のない野外において外科手術を行うためのシステムで、3 1/2tトラックの荷台に各シェルターが載せられています。

前線で負傷し師団収容所に搬送されてきた負傷者に対し、初期外科手術・応急治療を行うことが可能で、負傷者の救命率の向上を図っています。

システムは手術車・手術準備車・滅菌車・衛生補給車・発電機搭載トレーラ・水トレーラで構成され、今回の展示では手術車と手術準備車、発電機搭載トレーラのみ展示されていました。

手術車は直接手術を行い、手術準備車はその準備や検査を行います。滅菌車は手術用器具や包帯材料などの滅菌・洗浄、医療用滅菌水の製造を行い、衛生補給車は医薬品・包帯材料・血液及び医療用ガスの保管、補給を行います。

イメージ 2

後方から撮影した野外手術システム。

イメージ 3

手術車。

イメージ 4

手術車のシェルター。手術車は必要な面積を確保するため左右約2倍に拡幅する事が出来、手術要員の術前準備のための手術準備車と連接されて使用されます。

手術要員は執刀医・助手・麻酔係・器械係の4名が基本で、手術準備要員はX線係・臨検係・準備係の3名が基本となっています。

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

手術車シェルターの内部。中央に手術台があり、上部には無影灯、手術台の周辺には様々な器具が所狭しと並べられていますね。

イメージ 10

手術準備車のシェルター。この反対側面が手術車と連接されており、そのための扉が設けられています。これらのシェルターは必要に応じてトラックから降ろし、地上に設置する事が可能。

イメージ 11

イメージ 12

手術準備車内部。手術準備車には簡易血算器、血液迅速分析装置、遠心分離器、顕微鏡、X線フィルム現像機、手術用機材及び薬品が搭載されています。

イメージ 13

手術準備車シェルター側面の赤十字マーク。この部分にステップが据え付けられています。

イメージ 14

連接された手術車と手術準備車。

イメージ 15

正面から撮影した手術準備車。シェルターにあるクーラーの数が1つなのが手術準備車で、2つなのが手術車。通常状態の場合はそこで見分けることができます。

イメージ 16

イメージ 17

発電機を搭載したトレーラ。1つの野外手術システムに2基の発電機が必要とされています。発電機は1基あたり15kVAの発電容量を持っています。使用時は車体を安定させるためアウトリガーを出すようですね。

イメージ 18

イメージ 19

イメージ 20

イメージ 21

最後に説明書き。写真の野外手術システムは中部方面隊隷下の中部方面衛生隊第104野外病院隊が保有する物です。


・・・以上、システム障害で昨日投稿できなかったぽっぽやがお送りしました。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2912

Trending Articles