大手町駅にて
昨年8月4日に大手町駅で撮影した伊予鉄道モハ50形の68号。余り長くない撮影時間でしたが、色々なタイプの路面電車を見ることができました。
伊予鉄モハ50形は1951年に登場した軌道線用電車で、1965年までに26両が製造されました。27両の51~61の10両が前期型、62~78の16両が後期型に分類されます。
その他に譲受車として元呉市電1000形3両を1967年に、元南海電鉄和歌山軌道線の321形1両を1971年に譲受しており、モハ50形に編入しています。編入車は現在は全て廃車となっていますね。
写真の68は後期型。以前前期型で現役最古参の53号を掲載しましたが、そちらと見比べると同じ型式とは思えないほど見た目の印象が異なりますね。
後期型の62~69は前期型と同じくナニワ工機で製造され、70~78は帝國車輛で製造されました。後期型は前面窓が鉄道線の600系と同じデザインとされ、製造時からすべて間接費自動制御方式を採用しており、Zパンタ、50kW電動機を搭載しています。
車体は当時のバス車体の工法を取り入れた軽量構造となっており、側面に補強用のリブとリベットがあるのが外見上の大きな特徴となっていますね。
写真の68は1962年に製造されたグループであり、それまで折り戸だった前扉が一枚引き戸となっています。本当に側面だけ見ると古いバスのようですね。
・・・以上、じわっと暑い。鉄道員日記がお送りしました。