和歌山港・護衛艦いずも艦上にて
7月15日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊の護衛艦いずも。自分は入港から艦艇広報当日、出港まで撮影してきました。現在は護衛艦いずもの各種装備品を掲載しています。
今回掲載するのはOPS-28F対水上捜索レーダー。海上自衛隊の艦艇で幅広く採用されている対水上レーダーですね。以前にも他の護衛艦が搭載しているOPS-28を何度か掲載したことがあります。
2015年に横浜港で護衛艦いずもを見学した際にもこのOPS-28を撮影しており、そちらも掲載済み。前回は写真1枚だけでしたが、今回は複数枚の写真を掲載します。
OPS-28は海上自衛隊が1980年から配備している対水上レーダーで、2次元式のパルスドップラーレーダーです。開発と製造は日本無線が行っていますね。1980年就役のしらね型護衛艦から搭載されました。
対水上レーダーとして対水上捜索を行うだけでなく、低空警戒レーダーとしての機能も備えていますね。この機能は超低空で飛来してくる対艦ミサイルの捜索などに使用されます。
アンテナには導波管スロットアレイが使用されており、アンテナのサイズは幅2m・高さ0.75m。使用周波数帯はCバンドで、走査が艦の動揺に影響されないために動揺修正装置の上に設置されていますね。
1980年から現在まで様々な改良が施されており、派生型は-1、B、C、D、E、F型が存在します。-1型は対空捜索レーダーを持たない護衛艦いしかりとゆうばり型護衛艦に搭載するため、ビームパターンを変更して他のタイプよりも対空警戒能力を向上させています。
OPS-28は遠距離での精密捜索を重視して開発されたため遠距離捜索の能力は高いですが、近距離での捜索能力は低下しており、それを補うためにOPS-20航海用レーダーが併載される事も多いですね。
艦外から撮影したOPS-28F。ステルス性向上のためアンテナ側面に傾斜が付けられています。
アンテナ裏面。
・・・以上、いすゞのトラックはコーラスverが好き。鉄道員日記がお送りしました。