関西国際空港にて
一昨年12月2日に関西国際空港で撮影したANAのB737-700 JA02AN。この日はタイ国際航空のA380が定期便で初就航しており、それを撮影しに関空まで出向いていました。
B737はボーイングが製造するナローボディ民間旅客機で、1967年4月9日の初飛行以来改良が重ねられ、現在までに8335機が製造されており、現在も製造され続けています。
製造期間が長いため多様な派生型が登場しており、大きく分けてB737-100/200の第1世代、-300/400/500の第2世代、-600/700/800/900の第3世代が存在します。
写真のB737-700は3世代、737NGシリーズと呼ばれるグループですね。737NGシリーズは1997年より製造が始まり、当時最新鋭のB777の技術を取り込んで、翼の設計やコクピットを大きく改良しています。
-600から数字が大きくなる順に胴体長が長くなっています。最も短い-600は全長31.20m、最も長い-900及び-900ERは42.10mとなっていますね。
よく売れているのは-700と-800であり、日本でも数多く導入されています。空港で見る機会がかなり多い機種と言えますね。
写真のB737-700は全長33.6m、全高12.5m、全幅35.8m(ウイングレット含)、胴体幅3.76m、最大離陸重量70080kg、航続距離は約6000kmというスペックです。
航続距離は737NGシリーズの中でも最長クラスで、航続距離延伸型の-700ERは燃料タンク増設などにより最大10200kmという距離を飛ぶ事ができます。
JA02ANは2006年1月26日に新規登録された機体で、ANAにとって2機目のB737-700でした。登場から2013年初め頃までは1号機のJA01ANと共に金色の塗装を纏っていましたね。
自分ゴールドジェット塗装だった頃に那覇空港と関空で撮影したことがあります。JA01ANは一度も撮影出来ませんでしたが、このJA02ANは何度か出会えました。
朝9時頃、RWY06Rに着陸し、その後スポットへ向かうJA02AN。
トーバーレストラクターにより移動するJA02AN。トーバーレストラクターとは航空機とトーイングトラクターの接続にトーバーを用いない方式のトラクターです。
航空機の前脚を抱え込んで数十センチ持ち上げ移動させます。構造上トーバーを使用するトラクターよりも高い速度を出せ、1カ所でしか屈折しないため操作も比較的容易です。
JALではプッシュバックにもトーバーレストラクターを使用するようですが、ANAでは移動の際にしかトーバーレストラクターを使用しないようですね。
トーバータイプのトーイングトラクターにプッシュバックされるJA02AN。
離陸に向けて誘導路をタキシングしていくJA02AN。この後無事に離陸していきました。
・・・以上、トーバーレストラクターはこの時が初見。鉄道員日記がお送りしました。