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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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陸上自衛隊 00式個人用防護装備@アジア太平洋トレードセンター

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イメージ 1

アジア太平洋トレードセンターにて

引き続き3月15日に行われたOSAKA防衛・防災フェスタで撮影した陸上自衛隊の装備品を掲載します。前回はNBC偵察車を掲載しましたね。

そのNBC偵察車の隣で展示されていたのが写真の00式個人用防護装備でした。今回の防衛・防災フェスタでは車両の展示が殆どであり、個人用装備の展示はこれだけでしたね。

00式個人用防護装備は陸上自衛隊が装備している戦闘用防護服で、従来使用されてきた85式防護マスク4型及び88式戦闘用防護衣の後継として2000年に制式採用されました。

身体を完全に覆うように防護マスクからマスク用フード、上衣、下衣、ゴム手袋、ゴムブーツで構成されており、付属品として汗取り手袋、大人用おむつ、補修用シール、簡易検知紙、携帯型除染スプレーも含まれています。

これらは有毒ガスやフォールアウトに対処する事が可能であり、防護衣には汗を発散させつつ身体を防護する事が可能な繊維活性炭布積層が使用されています。

陸上自衛隊の保有する防護服にはこの00式個人用防護装備以外にも化学防護衣や気密防護衣、偵察要員防護セットなどがあります。化学防護衣や気密防護衣は化学科部隊が使用する物で、偵察要員防護セットは化学科部隊や機甲科の偵察部隊が使用します。

一方この00式個人用防護装備は戦闘用防護服なので全陸上自衛官に装備されており、戦闘服と同等の熱・火炎防護性と赤外線偽装性を持っています。

防護マスクは新しく設計された物であり、従来の85式防護マスク4型から大幅に改良されています。00式の防護マスクは陸上自衛隊の5代目の防護マスクで、メーカーは興研。

改良点はアイピース部分の拡大による公視界の確保、アイピース素材をガラスからポリカーボネイトに変更し軽量化、面体の素材を天然ゴムからシリコーンに変更、吸収缶の混合ガスへの対応、給水方式の変更等です。

隊員は防護マスクを8秒以内に装着するよう訓練されていますが、それを覆うフードは一人で装着するの難しく、隊員同士で手伝って装着するようです。

なお化学防護衣や偵察要員防護セットの防護マスクもかつては85式でしたが、最近はほぼ00式と同じ物に更新されてきているようです。

現在、防衛省技術研究本部では新しいCRBN防護衣を開発中で、蒸し暑さの軽減を主題とした研究を行っています。

今回のOSAKA防衛・防災フェスタではNBC偵察車と共に第3特殊武器防護隊が00式個人用防護装備の展示を行っていました。隊員の説明によるとマネキンの「ジョニー君」だそうなのですが、記念写真を撮ろうとすると肩を組んできたりピースしたりするアクティブなマネキンでした。

横にある説明板には「展示品にはお手を触れない様にお願いします」とあったのですが、展示品の方から触れてくるので問題は無いんでしょう(笑)因みにヘルメットカバーには「班長」のワッペンが付けられています。


・・・以上、砂漠で防護服は・・・ぽっぽやがお送りしました。

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