南紀白浜空港にて
昨年9月12日に行われた南紀白浜空港空の日フェスタ。自分の主な狙いは自衛隊機でしたが、イベント自体は民間機の展示もありいくつか撮影していました。
その中から今回はユーロテックジャパン株式会社が保有するベル206B JA9814を掲載します。この機体は以前自宅上空で撮影したことがありますが、空港での撮影はこれが初めてでした。
ベル206はアメリカのベル・ヘリコプター社が開発した汎用ヘリコプターで、当初はアメリカ陸軍が提案した新しい軽観測ヘリコプターの競争に参加する為に開発されました。
アメリカ陸軍はこのモデルにYHO-4Aという名称を与え、試験と評価を行いましたが、結局ヒューズ社製のYOH-6Aが採用され、YOH-6Aは後にOH-6として1434機が製造されます。
不採用となったYOH-4Aはモデル206として民間市場に出された物のあまり売れず、顧客の不満を調査したところ機体の形状に不満がある事が判明し、設計をやり直して現在の機体形状になりました。
設計し直した機体をモデル206Aとして販売したところ売れ始め、現在では世界各国で7300機以上が使用されているベストセラーとなっています。
写真のベル206Bはエンジンを換装して出力を高めたモデルで、その他にも様々な派生型が登場しています。また一旦不採用となった軽観測ヘリコプター選定も、OH-6の調達中止によりOH-58カイオワとしてこのモデル206を選定しています。
このJA9814は1989年5月31日に三井リースの所有として新規登録され、その後複数の所有者を経てユーロテックジャパンが所有しています。
1997年2月17日から2005年9月1日までは富士重工業が所有しており、側面に大きく「SUBARU」の文字が書かれていました。ユーロテックジャパンの所有となったのは2013年6月14日から。
この機体は和歌山県警の文字を入れて飛んでいる時があり、和歌山県警航空隊のJA6808が整備中などで飛行できない場合はこの機体が代役を務める事があるようです。
右側面から撮影。
正面から。
後方から。
真後ろから。
テールブーム。
外側に膨らんだ後部ドアの窓。
朝、展示に備えて北エプロンから南エプロンに移動してきたJA9814。
エプロンで展示されるJA9814。
空の日フェスタ終了後、エプロンを離れるJA9814。
その後はタッチアンドゴーの訓練を繰り返していました。
訓練を終えて戻ってきたJA9814。
北エプロンへお帰り。
最後に説明書き。
・・・以上、ベル206をちゃんと撮ったのはこれが初めて。ぽっぽやがお送りしました。