護衛艦しらね艦上にて
海上自衛隊のしらね型護衛艦1番艦「しらね」の装備品を掲載しています。「しらね」は既に退役していますが、撮影は一昨年の7月26日で舞地方隊展示訓練が行われていました。
今回掲載するのは目標指示発信器。砲やミサイルの管制システムである81式射撃指揮装置2型(FCS-2)の一部であり、FCS-2を搭載する艦には基本的にこちらも装備されています。
先にしらねのFCS-2を掲載していますが、今回の写真はそれと一緒に掲載するべきだった物です。これがFCS-2の一部だと言うことを知ったのが最近だったので、別での掲載となりました。
この目標指示発信器は射撃指揮装置の方位盤が故障した際などに、射撃指揮装置へ目標指示を行うほか、直接砲をコントロールして発射させることもできる様です。
照準は目視によって行われ、アームの部分に双眼鏡を取り付けて使用するようですね。左右の目標指示発信器から得られた方向角・府仰角などの情報は中央の制御箱に表示されます。
通常は両舷に1基ずつの2基が搭載され、露天艦橋に設置されている事が多いようです。しらね型護衛艦ではFCS-2を後日搭載した関係か艦橋ウイング後方、旗甲板との間に設置されています。
目標指示発信器はTarget Designation Transmitterの頭文字を取ってTDTとも呼ばれ、右舷側のTDTにTDT1、左舷側のTDTにTDT2と番号が振られています。
この目標指示発信器はあくまでバックアップシステムであり、使用される事は滅多にないようです。しらね型では砲の射撃管制に72式射撃指揮装置1型を搭載していますが、このTDTはそのバックアップにも使用されるのかな?
・・・以上、高さの調節が可能。ぽっぽやがお送りしました。