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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦ふゆづき Mk41 垂直発射装置

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イメージ 1

護衛艦ふゆづき艦上にて

2014年7月27日に撮影した海上自衛隊のあきづき型護衛艦4番艦「ふゆづき」。舞地方隊サマーフェスタでの一般公開で、色々と撮影した装備品を掲載しています。

前回の主砲に続き今回も武装関連。今回掲載するのはMk41 垂直発射装置(VLS)です。あきづき型では主砲の後部に設置されているのでどうしても撮影順が主砲の前後になりますね。

Mk41はアメリカで開発されたミサイル発射システムで、VLSの代表格とも言える存在ですね。西側諸国海軍の標準的な装備となっています。

VLSは多くの場合、ミサイルの弾薬庫が発射機を兼ねており、Mk41では弾薬庫を8セル集めた物を1モジュールとしています。艦艇へはモジュール単位で設置されることが多いですね。

イージスシステムの重要な構成要素であり、全てのイージス艦に搭載されています。またそれ以外の艦でも幅広く採用されていますね。海上自衛隊ではこんごう型護衛艦から搭載を開始しました。

弾薬庫が発射機を兼ねている事により、弾薬庫から直接発射を行う形となるので発射機に装填を行う時間が削減され、攻撃指令から発射までの時間がかなり短縮されています。

また連続発射の際に発射機を再装填する必要がなくなり、垂直に発射した後はミサイル自身が目標方向に向かうので発射機を目標に指向する必要も無くなっており、更に時間短縮が図られています。

このMk41からはトマホークからシースパロー、アスロックなど多種多様なミサイルを発射することが可能で、あきづき型護衛艦では発展型シースパローと対潜ミサイルがMk41から発射されます。

Mk41は1986年就役の米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦6番艦「バンカーヒル」から搭載が始まり、以降改良が続けられながら生産され続けています。

海上自衛隊では上記の通りこんごう型から搭載を開始しました。こんごう型に搭載されたのはMk41 mod2でしたが、その後の発展に合わせむらさめ型ではmod9に、たかなみ型ではmod18に、あたご型ではmod20に、ひゅうが型ではmod22に、そしてこのあきづき型にはmod29が搭載されています。

あきづき型では前部甲板に4ユニット32セルが装備されており、その内8セル分に発展型シースパロー(1セル4発装填可能)を、残りに対潜ミサイルを装填している物と思われます。

ちなみにあきづき型では1番艦のみ垂直発射型アスロックが装備されており、2番艦以降は国産の07式垂直発射魚雷投射ロケットが装備されているようです。

イメージ 2

VLSの蓋。割とごつそうですが発射の際は素早く開きます。

イメージ 3

説明書き。


・・・以上、ここは保育所じゃないんだぞ。ef_end_63がお送りしました。

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