南紀白浜空港にて
昨年の南紀白浜空港空の日フェスタで撮影した写真を掲載します。航空機がメインのイベントですが、3両ほど地上支援用の車両も展示されていました。
除氷車は機体や翼の表面に付着した氷を取り除くための車両で、写真の様な地方空港向けの小型の物から大規模空港向けの大型の物も存在しますね。
降雪などにより機体表面に氷が付着すると、なめらかな表面が粗くなり空気抵抗が増加します。また翼に付着すると揚力を減衰させ、最悪の場合は墜落に至ります。
そのため除氷作業は非常に重要で、南紀白浜空港のような殆ど雪が降らない空港にも除氷車が配置されています。この除氷車はデアイシングカー、デアイサーとも呼ばれますね。
南紀白浜空港でのグランドハンドリング業務はJALが行っており、この小型除氷車もJALの保有となっています。この前の年は見かけなかった車両で、かなり最近導入されたようですね。
外見から解る通り先端にゴンドラの付いたアームを備えた車両となっており、機体の各部に効率よく除氷材を噴射する事ができます。
除氷材としてはプロピレングリコールやエチレングリコールが使用されますが、JALグループではプロピレングリコールを主に使用しているようです。
左右両サイドから撮影した小型除氷車。
後方から。後方には除氷材や必要に応じて薄めるための水が入ったタンクが取り付けられています。
運転台周辺。日本の車両らしからぬデザインが良いですね。アメリカのVESTERGAAD社製。
最後に説明書き。
・・・以上、これは模型が欲しい。鉄道員日記がお送りしました。