和歌山港・潜水艦救難艦ちはや艦上にて
さて、2014年8月8日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊の潜水艦救難艦ちはやの装備品を掲載してきましたが、今回でいよいよ最後となりました。
この時は呉地方隊展示訓練に伴う艦艇広報でしたが、台風が接近しており、結局呉地方隊展示訓練は中止となってしまいました。振り返ってみれば掲載した装備の数も少ないですね。
最後に掲載するのは航海用レーダーのOPS-20。ちはやは対空レーダーを装備しておらず、このOPS-20が唯一のレーダー機器となっています。
そのためマストも比較的すっきりしています。護衛艦などではより大きな対空レーダーが装備されていることがおおいですね。このOPS-20はマストの最上部に装備されています。
このOPS-20は海上遭難安全システム(GMDSS)に対応した航海用レーダーとして日本無線が開発したレーダーであり、使用周波数はIバンドです。
海上自衛隊では対水上捜索レーダーとしてOPS-28を運用していますが、OPS-28は探知距離が長い反面近距離捜索能力が低く、このOPS-20で補完しています。
また練習艦「かしま」のようにOPS-18との組み合わせで使用される例や、このちはやのようにOPS-20のみ単独で搭載される場合もあるようです。
このOPS-20はひゅうが型・あきづき型護衛艦では対水上捜索レーダーへと発展しており、両護衛艦に搭載されているOPS-20Cはメインとサブの2つのアンテナを持ちます。
OPS-20Bまでは幅2mのアンテナを持ち、重量は85kgです。ちはやではマストの最上部の他、その1段下の右舷側にもレーダーアンテナが設置されています。
どちらも同じサイズと見た目で、日本無線のロゴが入っています。ちはやでは同タイプのレーダーアンテナをメインとサブに分けて使用しているのでしょうかね。
マスト中部の右舷側に設置されたレーダーアンテナ。
・・・以上、次回からは護衛艦「あけぼの」の装備を掲載します。鉄道員日記がお送りしました。