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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦あけぼの 68式3連装短魚雷発射管

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和歌山港・護衛艦あけぼの艦上にて

昨年7月15日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊の護衛艦あけぼの。そのあけぼのに搭載されている各種装備品を撮影順に掲載しています。

今回掲載するのは68式3連装短魚雷発射管HOS-302。現在就役しているほぼ全ての護衛艦に搭載されている武装で、実際に見たことがあると言う方も多いのではないでしょうか。

68式3連装短魚雷発射管はアメリカ海軍が開発したMk32短魚雷発射管を渡辺鉄工がライセンス生産したもので、写真の様な3連装の形態が最も有名ですね。

発射管は直径324mmで、圧縮空気により短魚雷を射出します。軽量化のためガラス繊維強化プラスチック製となっており、後部の半球部分に圧縮空気が充填されています。

この68式3連装短魚雷発射管は近距離にいる潜水艦を攻撃するための魚雷発射管であり、これによって射出された魚雷は着水後に自前のソナーで潜水艦を捜索して攻撃します。

写真は非使用時の状態で、発射管が艦首方向に向けられていますね。魚雷を発射する際は外舷側に45度旋回します。この旋回はハンドルを使用して人力で行われるほか、遠隔操作が可能なタイプもあります。

この68式3連装短魚雷発射管で発射される短魚雷は、アメリカ海軍が開発したMk44やMk46等の他に、国産の73式魚雷、97式魚雷、12式魚雷等があります。Mk44と73式は既に退役しているようですね。

原型のMk32はMk44魚雷と共に1959年に運用を開始しました。以来アメリカ海軍や海上自衛隊の他に、イギリス・イタリア・オランダ・イスラエルなどで広く採用されています。

海上自衛隊では長魚雷用の発射管にHOまたはHU、短魚雷用にHOSから始まる形式を付与しており、68式3連装短魚雷発射管はHOS-301、HOS-302、HOS-302A、HOS-303の形式が付けられていますね。

海上自衛隊艦艇で最初に68式3連装短魚雷発射管を搭載したのはうみたか型駆潜艇4番艇「わかたか」とみずとり型駆潜艇6番艇「うみどり」であり、就役日はどちらも1963年3月30日。

護衛艦として初めて搭載したのはやまぐも型護衛艦。写真のむらさめ型護衛艦では改良型のHOS-302が搭載されている様で、遠隔操作も可能なようですね。

イメージ 2

前方から撮影した右舷側の68式3連装短魚雷発射管。トップの画像も右舷側の68式です。こちらには1・3・5の奇数番が与えられており、3本纏めて右連管とも呼ばれますね。

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左舷側の68式3連装短魚雷発射管。こちらには2・4・6の偶数番が与えられています。右連管と同様にこちらも左連管と呼ばれる事がありますね。

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正面から撮影した左連管。ピラミッド型の3連装となっていますが、Mk32の派生型の中には縦に2連装とし、外舷に向けて固定配置されたMk32 Mod9というタイプもあります。

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艦外から撮影した右連管。

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銘板。両舷とも2000年8月製でした。

イメージ 7

最後に説明書き。


・・・以上、これの作動実演て無いなぁ。ぽっぽやがお送りしました。

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