伊勢中川にて
伊勢中川で撮影した近鉄2610系2612Fの伊勢中川行き急行。名古屋発の列車で、伊勢中川に入線して来るシーンを特急乗り継ぎの合間に撮影。撮影日は今年9月9日です。
近鉄2610系は1972年に登場した近鉄の通勤形車両で、1970年登場の2600系の派生形式です。それまで大阪線や名古屋線の急行で運用されていた2200系や2250系を置き換えるために登場しました。
元となった2600系と外見は似ていますが、2600系が新製時は非冷房だったのに対してこちらは新製冷房車です。また内装も混雑対策として立席面積を増やすなど改良されています。
登場からかなりの年月が経っている為、既に2度更新工事が行われており、座席配列のロングシート化や方向幕の設置、転落防止幌の設置、一部車両の台車履き替えなどが行われています。
写真の2621Fは1974年に近畿車輛で製造された編成で、現在は富吉検車区に配置され名古屋線で運用されています。2610系の中でも大きな特徴を持つ編成ですね。
近鉄ではロングシートとクロスシートの転換が可能なL/Cカーを運用していますが、その試験車となったのがこの2621F。つまり一番最初に登場したL/Cカーであり、改造は1996年に行われました。
L/Cカーはラッシュ時間帯の混雑への対応と閑散時間帯の観光輸送を1形式で両立させるために導入されたもので、改造によりL/Cカーとなった編成と新造時からL/Cカーの編成がありますね。
写真を見ると運転台窓の下にL/Cカーのエンブレムが取り付けられています。他の形式のL/Cカーでは側面にロゴマークが貼られている場合もありますね。
・・・以上、今日も無事に終わりそう。ぽっぽやがお送りしました。