護衛艦あけぼの艦上にて
昨年7月19日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のむらさめ型護衛艦8番艦 DD-108「あけぼの」。自分も参加して護衛艦あけぼのの各種装備品を撮影してきました。
今回掲載するのはMk36 SRBOC。アメリカで開発された艦載用のデコイ展開システムで、自艦防御用のソフトキル手段として西側の海軍に広く採用されていますね。
このMk36は対艦ミサイルや攻撃機と言った経空脅威から時間を守るためのシステムであり、それらの脅威が探知された際にチャフやフレアなどの妨害手段を展開するために搭載されています。
システムはMk137発射機とMk164制御盤、Mk160電源装置などで構成されています。写真はMk137発射機で、艦外に出ているのはこの発射機のみ。
Mk137発射機は6連装の臼砲で、ここにチャフやフレアの入ったカートリッジを装填して発射します。波射機の口径は130mmで砲身長は62.2cm。初速は毎秒75m。
発射は電波探知装置などと連動して自艦に対する脅威が探知された瞬間に自動で行われます。また艦内から手動で発射する事も可能。観艦式などでは発射を行うシーンを見ることが出来ますね。
発射されたカートリッジは空中で炸裂し、チャフの散布やフレア発射が行われます。また使い捨てのデコイやECMを納めたカートリッジもあるようですね。発射機へのカートリッジの装填は人力で行われます。
このMk36はアメリカのユナイテッド・ディフェンス社が開発し、現在は同社を買収したBAEシステムズの子会社、BAEシステムズ・ランド・アンド・アーマメンツが製造しています。配備開始は1977年。
海上自衛隊では護衛艦やミサイル艇と言った戦闘艦艇に搭載されており、その他にも一部の輸送艦や補給艦などにも搭載されています。
むらさめ型護衛艦では片舷に発射機2基ずつの4基が搭載されています。搭載位置は艦橋より一層下のチャフ甲板。海上自衛隊艦艇は4基搭載が多いようですね。
右舷側のMk137発射機。写真の様に左右で砲の角度が異なる物の他に、全て揃っているタイプも存在します。一番上の写真は左舷側のMk137発射機です。
後方から撮影した右舷側Mk137発射機。
・・・以上、結局やらねばならんのか。ef_end_63がお送りしました。