横浜港・護衛艦いずも艦上にて
2015年10月17日に横浜港大さん橋で艦艇広報を行った海上自衛隊のいずも型護衛艦1番艦「いずも」。その各種装備品を掲載してきましたが、いよいよ今回で最後となりました。
次回以降は同じ日に見学した潜水艦救難艦「ちはや」と訓練支援艦「くろべ」の各種装備品を掲載していきます。その2隻のネタも多くはなく、それが終われば護衛艦「あきづき」です。
最後に掲載するのはOPX-11 敵味方識別装置アンテナ。情報が少ない装備品なので深いことは書けそうにありませんが、写真だけでも掲載したかったので・・・
敵味方識別装置はレーダーなどで捕捉した目標が友軍所属かを識別する装置で、暗号化された質問信号を送信し、目標のトランスポンダが送り返してくる応答信号で識別を行います。
英語名称のIdentification Friend or Foeの頭文字を取ってIFFとも呼ばれますね。IFFは第2次世界大戦の途中からアメリカ軍とイギリス軍により運用が始まり、現在まで発展してきました。
現在のIFFは動作モードが6種類(モード1/2/3/4/C/S)あり、また最新のモード5の実用化が進められています。モード3/C/Sは民間航空機の航空管制にも使用されていますね。
写真のOPX-11は対空レーダーのOPS-50と共に運用されるIFFアンテナで、レーダーが捉えた航空機の識別を行います。球状の突起が全周方向に向かって並べられているのが外見上の特徴。
従来の護衛艦ではIFFアンテナを組み込んだ回転式対空レーダーを搭載することが多かったのですが、こんごう型護衛艦では4面固定式のレーダーとなったためIFFアンテナが独立しました。
続くあたご型護衛艦でもIFFアンテナはこんごう型と同じ物が搭載されています。こんごう型・あたご型ではアメリカで開発されたAN/UPX-29を採用しています。
このOPX-11を採用したのはひゅうが型護衛艦が最初で、ひゅうが型といずも型以外にもあきづき型護衛艦がこのOPX-11を搭載していますね。
多数の航空機を運用するひゅうが型・いずも型では、敵味方識別の他に航空管制などの用途でも使用されている物と思われます。
・・・以上、四国横断は良いなぁ。ef_end_63がお送りしました。