伊太祁曽駅にて
和歌山電鐵貴志川線の伊太祁曽駅で撮影した和歌山電鐵2270系の並び。撮影日は2015年の12月27日で、この時は朝から和歌山港線を撮影し、その後貴志川線で撮影を行っていました。
伊太祁曽駅に着くと留置線に手前側の2274Fが停まっていたのでとりあえず撮影、その後奥側の2271Fが入線してきたため並んだタイミングでシャッターを切りました。
手前の電車は止まっているのに対して奥の電車は動いているのでタイミングが難しかったですが、なんとか納得のいくかたちで納めることが出来てホッとしましたね。
和歌山電鐵の2270系は2006年まで貴志川線を運行していた南海電鉄から譲渡された形式で、手前側の2274Fはまだ南海カラーを纏っています。2270系のベースとなったのは南海22000系。
22000系の改造車は2200系や2230系など他にも存在しますが、この2270系が最も大幅な改造を行った形式です。改造は1995年に行われ、それまで貴志川線で運行されていた1201形を置き換えました。
改造内容は前面貫通扉の閉鎖や前面窓の大型化、ドアの移設など。前面は貫通扉が埋め込まれ幌枠が撤去され、中央部の窓が上下左右に拡大されていますね。ワイパーも左右から左と中央に移設されています。
写真で見える客用ドアは大型片開きドアですが、元々は両開きドアで、運転室直後にはありませんでした。本来運転室直後にあるのは座席で、ワンマン運転を行う為に扉を移設しています。
後扉は22000系時代のままなので、2270系は前扉は片開き、後扉は両開きという面白い形態となっていますね。また前扉には戸袋窓がありますが、後扉にはありません。
手前側の2274Fは22000系22027Fとして1970年10月23日に製造されました。一方で奥の2271Fは元22029Fで、1972年6月30日に製造されています。2006年8月6日からは「いちご電車」として運行されていますね。
・・・以上、比類無き乱舞、空が狭すぎる。ぽっぽやがお送りしました。