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海上自衛隊 潜水艦救難艦ちはや NORA-1スーパーバード衛星通信用アンテナ

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イメージ 1

訓練支援艦くろべ艦上にて

2015年10月17日に横浜港で撮影した海上自衛隊の潜水艦救難艦ちはや。この日は観艦式に関連した艦艇広報が行われており、横浜港では3隻の艦が公開されていました。

潜水艦救難艦ちはやは訓練支援艦くろべとメザシで係留されており、今回の写真は隣の訓練支援艦くろべから撮影したもの。今回掲載するのはNORA-1スーパーバード衛星通信用アンテナです。

このアンテナは海上自衛隊の艦艇に幅広く搭載されているもので、今までも何度も撮影してきました。このブログでも何度も掲載したことがありますね。

防衛省が行う衛星を介した通信にはスカパーJSAT社のスーパーバードが使用されており、スーパーバードシリーズの内、Xバンド中継器を搭載したスーパーバードB2とDが中継を行っています。

どちらも商用通信衛星であるため民間の通信も中継していますね。B2とDのXバンド中継器は株式会社MCCが保有しており、それを防衛省が借り上げる方式で運用されています。

NORA-1は衛星との通信を行う為のXバンドを使用するアンテナで、1隻につき2基が搭載され常にどちらかが衛星と向かい合っています。

この衛星洋上データ通信は1990年に配備されました。このNORA-1はあさぎり型護衛艦の後期建造艦である護衛艦はまぎりに初めて搭載され、それ以前に建造された艦弐も順次搭載されました。

また大容量化の可能なKuバンドを使用する衛星通信用アンテナであるNORQ-1も併せて搭載されていることが多いですね。潜水艦救難艦ちはやはどちらも2基ずつ搭載されています。

XバンドはKuバンドに比べて通信状況が天候に左右されにくく、耐妨害・防諜能力も高いようですね。一部の艦にはXバンドの大容量通信を行う為のNORA-7アンテナが搭載されています。

現在使用しているスーパーバードB2およびDは寿命が近いため後継の導入が進められており、Xバンド防衛通信衛星という名称で呼ばれています。こちらは防衛省専用の衛星。

1号機は輸送中に破損したため打ち上げが延期となり、2号機の方が先に打ち上げられました。2号機の「きらめき2号」は今年1月24日に種子島宇宙センターから打ち上げられましたね。


・・・以上、昨日は帰れなかった鉄道員日記がお送りしました。

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