浅香山にて
南海高野線浅香山駅で撮影した南海6200系6551Fの橋本行き急行。前面幕に小さく書かれている文字がありますが、「高野山連絡」と表記されています。撮影日は2015年12月31日。
南海6200系は1974年に登場した通勤形電車で、最初から6200系として製造された車両と他形式から編入された車輛がありますね。編入は初代8000系および8200系から行われています。
写真の6551Fは8200系から編入された編成。南海8200系は1982年に登場し、1982年に6両編成2本、1985年に6両編成1本の合計18両が製造されました。全車東急車輌製。
南海では初代8000系で電機子チョッパ制御の試作車として製造し、電機子チョッパ制御と界磁チョッパ制御の比較を行いました。その結果を反映したのが8200系です。
8200系に採用されたのは界磁チョッパ制御で、この制御方式は南海では初の採用となりました。車体は6200系をベースとしており、側面の見た目はほぼ同じですね。
一方で前面は本線向けの南海9000系のようなFRP製の縁飾りが取り付けられ、前面窓が大型化されたため印象が大きく異なります。また最終編成は第1・第2編成と縁飾りの形状が微妙に異なるようです。
更新工事は2013年から始まり、この工事に合わせて6200系へと編入され6200系50番台となりました。大きな特徴であった界磁チョッパ制御はVVVFインバータ制御へ変更されています。
またそれに伴って主電動機も交換され、車内にはLED式車内案内表示装置の設置や裾仕切りパイプの形状変更、化粧板の張り替え、車椅子スペースの設置などが行われました。
更新工事前は6両編成単独での運用のみだったので電連も装備されていませんでしたが、工事後は他形式との併結が可能となったため電連も取り付けられました。
写真の6551Fは元8200系8703Fで、1982年3月12日に製造されました。8200系としては最も早く更新工事を受けた編成で、2013年11月29日より6200系6551Fとして運用を開始しています。
・・・以上、列車防護員の乗ってた加太線が懐かしい。鉄道員日記がお送りしました。