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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦あきづき NORA-1/NORQ-1スーパーバード衛星通信用アンテナ

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和歌山港・護衛艦あきづき艦上にて

昨年の7月16・17日に和歌山港で艦艇後方を行った海上自衛隊のあきづき型護衛艦1番艦 DD-115「あきづき」。その護衛艦あきづきの各種装備品を撮影順に掲載しています。

2日間行われた艦艇広報でしたが、その内16日は事前応募の必要な特別公開でした。管理人は16日の特別公開も17日の一般公開も参加でき、また18日には出港の見送りにも行ってきました。

今回掲載するのはNORA-1およびNORQ-1スーパーバード衛星通信用アンテナ。前回のAN/USC-42と同様に衛星通信用アンテナですね。特に意識はしていなかったのですが、撮影順が連続していました。

スーパーバードとはスカパーJSAT社が保有する通信衛星で、現在SUPERBIRD B2・SUPERBIRD-3・SUPERBIRD C2・SUPERBIRD Dの4機が運用中となっています。

その内B2・C2・DはXバンド中継器を搭載しており、Xバンド中継器を保有する株式会社MCCが防衛省向けに衛星通信サービスを提供していますね。

海上自衛隊に衛星洋上データ通信が配備されたのは1990年で、その際にNORA-1衛星通信用アンテナが導入されました。上の写真では2つのアンテナドームが並んでいますが、大きい方がNORA-1。

その後頻繁に衛星洋上データ通信が行われるようになり、大容量通信のニーズも増加したことから、より大容量化しやすいKuバンドの使用も開始されました。Kuバンド用のアンテナがNORQ-1。

NORA-1とNORQ-1はバラバラの時期に搭載された艦も多い事から搭載位置が離れている場合があるのですが、あきづき型など最近の艦艇は隣り合って搭載されている事が多いですね。

NORA-1が使用するXバンドは天候などの気象条件に左右されにくく、傍受しにくいという特徴があります。一方NORQ-1が使用するKuバンドはやや信頼性に欠けるものの大容量化しやすいという特徴がありますね。

なお防衛省では専用の通信衛星としてXバンド防衛通信衛星の導入を進めており、来年度中に運用を開始する予定です。最初の打ち上げとなった2号機は今年1月24日に打ち上げられましたね。

イメージ 2

NORQ-1側から撮影。

イメージ 3

NORA-1側から撮影。

イメージ 4

前部NORA-1/NORQ-1。この手の衛星通信用アンテナは常にどちらかの死角をカバーするために2基搭載されていることが多いですね。

あきづき型では艦橋の上部、マストの付け根の前方と第1煙突の後方に搭載されています。


・・・以上、前のマーチってそんなに人気だったのか?ぽっぽやがお送りしました。

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