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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上保安庁 ひめぎく型巡視艇 CL108「あおい」舞鶴港

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イメージ 1

舞鶴港にて

舞鶴港で撮影した海上保安庁のCL108 ひめぎく型巡視船98番船「あおい」。舞鶴地方隊展示訓練に「しらね」に乗って参加し、舞鶴西港に帰ってきた際に撮影しました。

ひめぎく型巡視艇は海上保安庁が過去最多の161隻を建造したCL型巡視艇で、公称船型は20メートル型。海上保安庁の同じクラスの巡視艇では最新のタイプとなります。

ひめぎく型巡視艇は96隻が建造されたちよかぜ型巡視艇と64隻が建造されたやまゆり型巡視艇の更新用として開発された巡視艇で、両巡視艇の全船を置き換えています。

1番艇の「ひめぎく」は1992年2月20日に就役し、当初は小樽海上保安部に配置され「すずかぜ」という名称でした。現在は姫路海上保安部に所属し「ひめぎく」という船名となっています。

そのため型名も「すずかぜ型巡視艇」から「ひめぎく型巡視艇」へ変更されています。海上保安庁の船艇では割とあることですね。

160番艇の「ちよかぜ」は2011年3月25日に就役しています。実に19年間にわたって160隻が建造されているので、その間に様々な改良が行われています。

45番艇の「とよかぜ」と57番艇の「てるかぜ」以降は船幅を20センチ大きくし定員を1名増やした幅広型で、その幅広型をベースにウォータージェット推進とした浅海域対応型、放水銃を廃止し防弾性を強化した警備機能強化型があります。

写真の「あおい」は幅広型に分類されます。ひめぎく型巡視艇は船体を高張力鋼製とし、CL型巡視艇とは初の装備となる簡易シャワーが設置されています。

機関はV型12気筒4サイクルディーゼルエンジンが2基搭載されており、浅海域対応型以外は推進機関をスクリュープロペラ2軸としています。

エンジンにはMAN D2842LYEもしくはMTU 12V183TE92が使用されています。どちらもトータル出力は1820馬力。「あおい」がどちらを搭載しているのかは不明。

「あおい」は全長20m、全幅4.5m、深さ2.3m、総トン数23トン、満載排水量19トン、最大速力30ノット、航続距離160海里、乗員6名というスペック。

1998年第3次補正計画20メートル型巡視艇として日水マリン工業で建造され、1999年3月31日に竣工。第8管区海上保安本部舞鶴海上保安部に配置されています。この「あおい」の就役に伴いやまゆり型巡視艇のCL219「あおい」が退役しています。


・・・以上、3月後半には終わらせたい・・・ぽっぽやがお送りしました。

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