吹田総合車両所日根野支所新在家派出所にて
2月21日に新在家派出所へ撮影に出掛けました。その際に撮影した103系や205系などの写真は既に掲載していますが、205系の台車の写真がまだ未掲載だったので掲載します。
昨年12月28日の撮影でも205系0番台の台車を撮影し掲載しましたが、今回の台車は205系1000番台が履いている台車です。1000番台では最高速度の向上が図られたため、台車も改良型となっていますね。
前回掲載した0番台の台車はTR235Dでしたが、今回はWTR235G。TR235系の台車は国鉄が最初に量産した高速電車用ボルスタレス台車で、コストと性能を両立させ様々な形式に採用されました。
WTR235GもTR235系の派生型で、JR化後に開発されたため頭にJR西日本を示すWestのWが付けられています。205系1000番台以外では221系や213系クロ212などがWTR235シリーズを履いていますね。
205系1000番台では営業最高速度が10km/h増しの110km/hとなり、そのために主電動機をパワーアップするなどの改良が施されています。また補助電源装置は電動発電機が静止形インバータになっています。
写真のWTR235Gび軸箱支持方式は円錐積層ゴム式であり、枕バネはダイレクトマウント空気バネを採用しています。この点においては元のTR235系と共通で、軸距・車輪径も同じですね。
一方で牽引装置は元の心皿積層ゴム式からZリンク式となり、従来よりも保守の容易な構造となっています。また基礎ブレーキは従来通り踏面方押しブレーキとディスクブレーキですが、高速化に対応して強化されていますね。
更に台車枠の側面中央部にはヨーダンパの取り付け座が設けられており、より高速走行時の安定性を高めることも可能です。WTR235Gではヨーダンパは取り付けられていませんが、221系のWTR235Hでは落成後にヨーダンパが順次取り付けられました。
現在205系1000番台は運用離脱中であり、今後は他路線へ転用されるようです。撮影時はそのための整備を受けたのかピカピカの状態でした。写真のWTR235G台車はクハ204-1004のもの。
・・・以上、泣いて笑って悩んで起きて。鉄道員日記がお送りしました。