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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 護衛艦あきづき プローブ・レシーバー

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和歌山港・護衛艦あきづき艦上にて

昨年7月16・17日に和歌山港で艦艇広報を行った海上自衛隊のあきづき型護衛艦1番艦「あきづき」。その護衛艦あきづきの各種装備品を撮影順に掲載しています。

今回掲載するのはプローブ・レシーバー。この装備については過去にも写真を掲載したことがありましたが、個別の記事を書くのは今回が初めてですね。名前から用途が想像しづらい装備です。

プローブ・レシーバーは艦艇が洋上で燃料など液体の補給を受ける際に使用する物で、ここに補給艦から伸びてきたプローブが接続されて給油が行われます。

洋上での給油方式には横曳き給油と縦曳き給油があり、現在よく知られているのは横曳き給油ですね。横曳きの場合、補給艦・給油艦と受給艦が並走しつつ給油ホースを渡して給油を行います。

縦曳きは補給艦・給油艦が受給艦を曳航しつつ給油を行う方式です。縦曳きの場合は安全性が高く、それほど操艦技術も必要ではありませんが、給油中は速力が低く抑えられてしまうという欠点があります。

一方で横曳きは速力を落とさずに給油を行え、また2隻同時に給油を行えますが、操艦には高い技術が必要となります。現在一般的な手法となっているのは横曳き給油ですね。

横曳き給油も更に細かく分類されるのですが、海上自衛隊の補給艦が採用しているのはスパンワイヤー方式。この方式は補給艦と受給艦の間にスパンワイヤーを渡し、それに給油ホースを吊して受給艦へと送ります。

なお給油ホースのプローブは各国で共通となっており、他国の艦艇への補給も可能となっています。実際に多国間演習などで違う国の艦艇同士で補給が行われていますね。

海上自衛隊では昭和35年度計画で給油艦「はまな」を建造し、1962年3月10日に就役させました。この「はまな」は海上自衛隊初の給油艦であり、旧日本海軍でも経験のない横曳き給油方式を初採用しています。

その後1979年に補給艦「さがみ」、1987年にとわだ型補給艦、2004年にましゅう型補給艦が就役しています。現役なのはとわだ型3隻とましゅう型2隻の合計5隻ですね。

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左舷側のプローブ・レシーバー。トップの写真は右舷側で、基本的に両舷に取り付けられています。プローブ・レシーバー周辺の柵は可倒式となっている事が多いですね。

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燃料搭載安全守則と洋上給油安全守則。


・・・以上、雨だと最悪だなぁ。ぽっぽやがお送りしました。

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