上野芝にて
ずいぶん前に撮影していた103系のDT33型台車。未掲載のようだったので掲載しておきます。撮影日は2015年の12月19日なので丸1年以上経過していますね。
これまでも103系の台車を掲載したことがあると思っていましたが、どうやら今回の写真が初めてのようです。何度か撮影しているはずなので掲載していると思い込んでいました。
DT33型台車は国鉄が103系向けとして開発した動力台車で、103系量産車に採用されています。103系量産車には動力台車としてDT33、付随台車としてTR201・TR212の3種類の台車が採用されています。
103系は国鉄初の新性能通勤電車である101系をベースとしており、試作車の台車は101系が履いていたDT21型の派生型であるDT26C型台車となっていました。
量産車のDT33はDT26Cを量産化したものであり、主電動機が101系のMT46から新たに開発されたMT55となったため、MT55のサイズに合わせて設計が改められました。
MT55は磁気容量確保や低定格回転数化のためにMT46と比較して大直径となり、それに対応して車輪径が通常の860mmから910mmへ、軸距は2100mmから2300mmとなっています。
なお付随台車のTR201、TR212は従来通り車輪径860mm・軸距2100mmのままです。M車とT車で台車の車輪径と軸距が違うというのは少し面白いですね。
DT33・TR201・TR212の軸箱支持方式は全て軸箱守式で、軸バネにはコイルバネが使用されています。また枕バネも共通でコイルバネが使用されていますね。
・・・以上、今日を乗り切って明日へ。鉄道員日記がお送りしました。