京都鉄道博物館にて
4月1日に訪れた京都鉄道博物館で撮影。100系新幹線電車のWDT202型台車。京都鉄道博物館では本館で100系122-5003が展示されており、その台車を撮影することが出来ました。
ご覧の通り台車部分がライトアップされており、近くでじっくりと眺められますね。新幹線の台車というのはなかなか見る機会がないので面白かったです。
100系は1985年に運用を開始した第二世代の新幹線電車で、0系・200系で得られた技術をベースとして開発されました。最終的に1056両が製造されています。
台車についても0系のDT200をベースとして開発され、DT200と同じくIS式軸箱支持装置と枕バネを採用しています。DT202は動力台車で、付随台車にはTR7000の形式が与えられていますね。
JR西日本の100系の台車には頭にWが付き、WDT202・WTR7000となっています。写真の122-5003もJR西日本所属車だったので写真の台車はWDT202となります。
コストカットのために動力台車と付随台車は同じ台車枠が使用されており、車輪径は910mm、軸距は2500mm。台車重量はDT202が9800t、TR7000が9225t。
DT202・TR7000は従来よりも高速域での乗り心地改良が図られており、空気バネが改良され横剛性が0系のDT200の1.33倍、左右動ダンパー減衰係数も1.5倍となっています。
その他、熱亀裂に強い粘りのある鍛鋼製ディスクの採用や踏面形状の円弧踏面化などが行われています。
軸箱周辺。IS式軸箱支持装置は軸箱を支える支持板バネと台車枠の間にゴムブッシュを介しており、前後左右に適当な剛性を持たせることが可能となっています。
・・・以上、思いの外時間がかかってしまった。鉄道員日記がお送りしました。