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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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海上自衛隊 掃海艇なおしま OPS-39Y対水上2次元レーダー

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由良港・掃海艇なおしま船上にて

前回より海上自衛隊の書庫ですがしま型掃海艇4番艇「なおしま」の装備品を掲載しています。まず最初に撮影したのが20mm機関砲JM61-Mで、その次に撮影したのが今回の装備品。

今回掲載するのはOPS-39Y対水上捜索レーダー。今まで海上自衛隊艦艇の様々なレーダーを掲載してきましたが、このOPS-39を掲載するのは初めてですね。

OPS-39は日本無線が開発した2次元レーダーで、富士通によって1966年に開発されたOPS-9対水上捜索レーダーをベースに開発されています。

ベースとなったOPS-9は1959年配備のOPS-4の後継として開発された物で、従来のパラボラアンテナから導波管スロットアレイアンテナにアンテナ形式を変更しています。

導波管スロットアレイアンテナとしては珍しくアンテナの長さが約4mとなっています。一般的な導波管スロットアレイアンテナでは一端からもう一端にかけてマイクロ波が流れるのに対し、こちらはアンテナが長いため中央から両端に向かってマイクロ波が流れるようになっていますね。

動作周波数はXバンドで、ビーム幅は1.2度、アンテナ部は1分間に24回転します。OPS-9は主に掃海艇向けとして開発されたレーダーであり、初搭載したのはかさど型掃海艇22番艇の「あまみ」でした。

その他ゆら型輸送艦や試験艦くりはまなど輸送艦艇や補助艦艇に採用されています。改良型のOPS-39はうわじま型掃海艇から搭載が始まり、最新のえのしま型掃海艇やあわじ型掃海艦にも搭載されていますね。

掃海艇以外でOPS-39を搭載しているのは2代目の砕氷艦しらせのみ。

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艦橋内のレーダーコンソール。公開しても大丈夫なのかと思いながら見ていましたが、乗員の方が近寄ってきて操作するところを見せてくれたのでそこまで機密性の高い物では無いのかも知れません。

画面上には由良基地の岸壁や近くに係留されている大型船の船影などが映し出されていますね。


・・・以上、当分鉄コレ動力は買わんぞー!鉄道員日記がお送りしました。

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