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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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京都鉄道博物館 19Dコンテナ

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京都鉄道博物館にて

京都鉄道博物館の展示物から一つ。撮影日は4月1日です。貨物列車や物流に関する展示エリアで展示されていた19Dコンテナです。貨物列車でよく見かけるコンテナですね。

JR貨物では国鉄分割民営化後に新たな12ft・5t積みコンテナとして18系列のコンテナを導入し、最初のモデルである18Aから派生型の18Eまで5種類が開発されました。

19系列のコンテナは同じく12ft・5t積みとして1992年に登場し、従来よりも全幅を大きくして内容積を増しています。こちらは19Aから19Gまで7種類が開発されました。

写真の19Dも19系列です。19Aでは広幅によるトラック積載時の扱いづらさが問題となっており、続く19Bでは従来通りの幅とされました。その次の19Cでは内部に荷崩れ防止機構が備えられています。

19Dは19Bに新たな緊締装置としてツイストロックを加えた派生型であり、コンテナの上下にツイストロックの隅金具があるのが見えますね。なお従来使用されてきたのは半自動式中央緊締方式というもの。

19系列の中で最も多く製造されたのがこの19Dであり、現在までに約35000個が製造されています。製造は現在も続いており、国鉄時代のコンテナから初期の19Dまで置き換えていますね。

19Dは全長3715mm、全幅2450mm、全高2500mmというサイズで、内容積は18.7㎥。扉は両側面に配置されています。製造初年は1996年で、東急車輛大阪製作所で1個目が製造されました。

写真の19D-28901は実際に輸送に使用されていたものでは無く、京都鉄道博物館の展示用として新たに総合車両製作所和歌山事業所で製造されたものです。

12ftコンテナというと小さいイメージがありますが、こうして実際に近くで見るとかなりのサイズであると言うことが解りますね。特にパレットやロールボックスが6つ収まるという解説には大きさを実感させられました。

コキ20両編成の場合は20ftコンテナ100個を輸送する事が可能となり、それに必要な運転手は1名なのですから、鉄道貨物輸送の効率性というのは凄い物ですね。


・・・以上、コンテナは和歌山の名産品です。鉄道員日記がお送りしました。

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