掃海艇なおしま船上にて
昨年10月22日に由良港にある海上自衛隊由良基地で艦艇広報を行った海上自衛隊のすがしま型掃海艇4番艇「なおしま」。その掃海艇なおしまの各種装備品を撮影順に掲載していきます。
元々撮影数が少ないので掲載はすぐ終わりそうですね。この掃海艇ネタが終われば2年ほど続いていた海上自衛隊記事の連続更新が一端途切れる事となります。
今回掲載するのは30センチ信号探照灯。これまでも何度も掲載してきたこの装備品ですが、掃海艇の物を掲載するのは恐らく初めてですね。だから何か特別なことがある訳ではないのですが。
30センチ信号探照灯はその名の通り直径30センチの照射面を持つ探照灯で、灯器の前方にシャッターが取り付けられており開閉することによって発光信号を送ることも可能です。
名称が信号探照灯となっているのはそのためですね。発光信号にはモールス符号が用いられ、無線封鎖時などに用いられます。観艦式や体験航海などの際に見られることもありますね。
発光信号の送信速度は1分間に35字程度が標準とされており、視程にも左右されますが約15km先の相手と通信することが可能なようです。より大径の信号探照灯として60センチ信号探照灯も存在します。
夜間に置ける海面捜索時などにはシャッターを開放して探照灯としても用いられ、シャッターのない20センチ探照灯や40センチ探照灯を装備している艦艇も存在しますね。
シャッターの開閉操作は灯器の両サイドにあるレバーで行われ、前方に倒して開き、引き戻して閉じるようです。このレバーは任意の位置で固定することも可能。
この30センチ信号探照灯は海上自衛隊艦艇のほぼ全てに装備されており、艦橋ウイングに取り付けられていることが多いですね。大型艦の場合はより大径の信号探照灯や探照灯を併せて装備している場合もありますが、掃海艇などは30センチ信号探照灯のみという場合が多いです。
左舷側30センチ信号探照灯。
30センチ信号探照灯のフード。恐らく近赤外線フードと思われます。30センチ信号探照灯をアクティブ式暗視装置の照射源として利用する場合に取り付けられるようですね。
掃海艇なおしまと掃海艇つのしまの30センチ信号探照灯。同型なので同じ位置に信号探照灯が並んでいました。
最後に銘板。1988年11月に湘南工作所で製造された製品です。掃海艇なおしまの就役前なので、他の艦艇から転用された物でしょうか。使用されるのは1000W電球。
・・・以上、電源スイッチは艦橋内にある模様。ぽっぽやがお送りしました。