南海本線和歌山大学前~紀ノ川にて
さて、前回の臨時更新では和歌山大学前に入線する南海3000系3555Fの和歌山市行き普通を掲載しましたが、その折り返しは我が家の近くにある踏切で撮影しました。
写真の3517Fは4両編成ですが、2両編成の3555Fと併結した6両編成で固定されて運用されていますね。両編成の間には転落防止幌が設置されているので、組成が解除されることはなさそうです。
南海3000系は大阪府都市開発(現在の泉北高速鉄道)から車両の譲渡を受けて導入された通勤形電車で、2013年に4両編成3本と2両編成1本の合計14両が譲渡されました。
大阪府都市開発3000系の登場は1975年であり、南海6200系をベースとして設計されています。ただし、6200系がオールステンレスだったのに対し、3000系はオールステンレス車とセミステンレス車が存在しますね。
大阪府都市開発は第3セクターであったため製造メーカーを入札で決める必要があり、ステンレス車体の技術を持った東急車輛製造以外にも入札が可能なようにセミステンレス車体が採用されています。
セミステンレス車体は外見上はオールステンレスと同じながら、構体を普通鋼、外板をステンレスとしています。1975年~1981年に製造された3501F~3517Fがセミステンレス車。
1986年製の3519Fからオールステンレス車となり、1990年までに4両編成3本が製造されました。最後の3523Fが3000系全体のラストナンバー編成です。
現在、泉北高速鉄道で現役として運用されているのは4両編成の3509F、3511F、3519F、3521F、3523Fと2両編成の3551F、3551Fの7本24両。廃車は2006年から始まっています。
写真の3517Fは1981年6月24日に東急車輛で製造された編成で、落成当時は6両編成でした。1999年に中間車2両が抜き取られ先頭車改造の上3555Fとなっており、現在は4両編成ですね。
・・・以上、ノーコメントとは出来ないのが辛いところ。鉄道員日記がお送りしました。