掃海艇なおしま船上にて
さて、先日よりすがしま型掃海艇「なおしま」及び「つのしま」の装備品を撮影順に掲載しています。撮影は昨年10月22日で、この日は海上自衛隊由良基地において艦艇広報が行われていました。
2隻がメザシで係留されての公開でしたが、一般者に公開されたのは掃海艇なおしまだけで、掃海艇つのしまは招待者にのみ公開されています。まあ同型艇なので両方見てもさほど差はなかったと思いますが。
管理人も一般参加者なので乗り込めたのは掃海艇なおしまのみでした。従って掲載している各種装備品は掃海艇なおしまの物が中心となっています。また、なおしまの上から撮影したつのしまの装備の写真も少しだけあります。
前回はなおしまの上から撮影したつのしまの20mm機関砲 JM61-Mを掲載しましたね。今回はまたなおしまの装備に戻りまして、65式8cm双眼鏡を掲載します。
65式8cm双眼鏡は艦橋の外側、両舷に取り付けられている見張り用の双眼鏡で、しっかりとした托架に据え付けられて使用されます。これとは別に乗員が首から提げる双眼鏡もありますね。
名前の通り対物レンズの直径が8cmの双眼鏡であり、この双眼鏡には航海科の見張員が配置されて航行中の見張りを行います。レーダーの発達した現在でも目視による見張りの重要度は変わっていませんね。
大型の艦艇であればより対物レンズの直径が大きな65式12cm双眼鏡が搭載されるのですが、掃海艇などの比較的小型な艇にはスペースの都合からかこの65式8cm双眼鏡が搭載されています。
この65式8cm双眼鏡の倍率は15倍で、本体部の重量は9.5kg。製造は興和株式会社。65式12cm双眼鏡の倍率が20倍、首提げ双眼鏡が8倍なので、その間をとったような存在ですね。
見張員による見張りは艇首を0度として反対側の10度から180度の手前5度を見張ることとなっています。また戦闘見張の場合は範囲がより広く、霧中見張の場合はより狭くなるようですね。
見張員が目標を発見すると、目標の種類・数、方向角、距離、動静、視認度、見張所番号を報告します。目標が航空機の場合はさらに高角を報告します。視認度と見張所番号は場合によって省略することも可能なようで。
視認度には4段階あり、何も見えない0度からなにか見える1度、船らしき物が見える2度、船型が見える3度、番号・船名が見える4度となっています。
・・・以上、8cmの方はこれが初掲載。鉄道員日記がお送りしました。