海上自衛隊由良基地にて
昨年10月22日に海上自衛隊由良基地で撮影した71式機雷。用途廃止となって展示されていた物です。この日は由良基地で掃海艇の一般公開が行われており、その際に撮影しました。
由良基地では退役したHSS-2Bがヘリポートの脇で展示されており、その前方に2個の71式機雷が置かれていました。機雷というのはあまり見ることがありませんね。
機雷は作動方法別や敷設状態別など様々なタイプに分類することが可能で、一般的なイメージに近いのは海底の錘と索で繋がれ海中に係留された係維式の機雷でしょうか。
その他にも海底に沈めておく沈底機雷、係維索の短い短係止機雷、固定されていない浮遊機雷などがあります。最近では改定に設置され、目標が接近すると上昇または追尾する上昇機雷・ホーミング機雷もありますね。
一方で作動方法で分けると、センサーの入った突起に艦船が触れると作動する触発機雷、音や磁気に反応して作動する感応機雷、遠隔操作で作動する管制機雷などがあります。
この71式機雷は海上自衛隊が保有している係維感応機雷であり、磁気に反応して作動するタイプのようです。磁気センサーにはマグネットメーターが使用されているようですね。
海上自衛隊ではアメリカ製の機雷を導入していましたが、係維触発機雷・係維感応機雷・沈底機雷・ホーミング機雷を国産化しており、91式機雷は世界初の複合誘導型ホーミング機雷となっています。
国産機雷は55式機雷から始まっていますが、これはアメリカ製の機雷をコピーしたもののようです。完全な国産機雷は写真の71式機雷が最初だそうで。
機雷は機密性の高さから細かなスペックなどは殆ど不明で、写真の71式のように展示されるのも古いタイプのみのようですね。71式機雷は阪神基地でも展示されているのを見たことがあります。
底面部。
・・・以上、阪神基地のも撮ってるけど掲載はしてないはず。ぽっぽやがお送りしました。