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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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24系 TR217B型台車

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京都鉄道博物館にて

4月1日に京都鉄道博物館で撮影した24系客車のTR217B型台車。トワイライトプラザで展示されていたスロネフ25-501が履いていた物です。この日は本当に沢山の台車を撮影しました。

TR217型台車は12系客車用として開発された付随台車で、空気バネを装備した揺れ枕式の台車です。軸箱支持方式はペデスタル式ですね。12系以降に登場した客車にも採用されています。

今回の24系の他、14系客車なども履いていますね。また一般用の50系客車ではTR217の空気バネをコイルバネとし、軸受を密封コロ軸受としたTR230型を履いています。

揺れ枕式台車は上揺れ枕と下揺れ枕の2本の枕ばりがあり、上揺れ枕に車体側の中心ピンを受け止める心皿が設置され車体荷重を直接支えています。車体荷重は上揺れ枕から下揺れ枕へ、下揺れ枕からはリンクを介して台車枠に伝えられますね。

また上揺れ枕の上面には側受があり、そちらでも車体荷重の一部を支えています。枕バネは上揺れ枕と下揺れ枕の間に設置され、車体に伝わる振動を軽減していますね。

台車枠と揺れ枕間の牽引力の伝達には揺れ枕守が使用されます。揺れ枕守とは上揺れ枕を挟むように設置された台座のことであり、スリ板によって上下左右動は許容しつつ前後動はスリ板の接触によって抑えるという仕組みとなっています。

しかしこの場合、スリ板が摩耗して台座と上揺れ枕の間に隙間が生じ、がたつきが発生するという問題もあります。そのため揺れ枕守ではなくボルスタアンカーで牽引力を伝達するタイプも存在しますね。

TR217の軸箱支持方式は上述の通りペデスタル式ですが、この方式もスリ板を用いているのが特徴で、台車枠は車軸と軸箱を挟み込むような形状となっているのが見えますね。

軸バネは軸箱の上部に納められており、こちらもスリ板の接触により上下動は許容しつつも前後動は抑え、牽引力を伝達する仕組みとなっています。ペデスタルとは車軸を挟んでいる部分のこと。軸箱守とも呼ばれますね。

ペデスタル式もやはりスリ板を用いているため摩耗によるがたつきが発生するという問題があり、1軸蛇行動による車体の激しい左右動に繋がる危険性があります。


・・・以上、空気バネの側面にはオイルダンパも装備されている。ef_end_63がお送りしました。

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