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Channel: 鉄道員日記(ぽっぽやにっき)
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9600とD51の並び

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京都鉄道博物館にて

京都鉄道博物館で撮影した9600形9633号機とD51-1号機の並び。撮影日は4月1日。梅小路蒸気機関車館には何度も訪れた事がありましたが、京都鉄道博物館としては初めて訪れました。

扇形庫では様々な蒸気機関車が展示されていましたが、9番と10番で並んでいたのがこの9633号機とD51-1号機。9633号機が9番に、D51-1号機が10番に入っています。

以前は機関車の連結器の前に「きかんしゃにのぼらないでください」という青い看板が立てられており、目立ってしまうため撮影には邪魔だったのですが、グレーの掛け看板となっていました。

以前よりも目立たずすっきりと撮影できるので良いですね。遠目で見ると看板に気付かないかもしれません。因みに、ランボードにも同じ内容の看板が置かれています。

9600とD51は共に貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車として設計された機関車で、登場は9600の方が早く、1913年から製造されました。当時は国鉄ではなく鉄道院でした。

一方のD51が登場したのは1935年であり、鉄道院の後身である鉄道省により設計されています。どちらも長く活躍した機関車で、9600は国鉄で最後まで活躍した蒸気機関車ですね。

9600は軸配置2-8-0(先輪1軸・動輪4軸)で動輪径は1250mm。軸重は13.16t。最高速度は65km/hでした。川崎造船所、汽車製造、国鉄小倉工場で770両が製造されています。

D51は軸配置2-8-1(先輪1軸・動輪4軸・従輪1軸)で同輪径は1400mm。軸重は14.3tで最高速度は85km/hを発揮することが出来ました。こちらは川崎・汽車・日立・日車・三菱重工と国鉄の各工場で1115両が製造されています。

登場当初の9600は幹線でも運用されていましたが、D50やD51が登場すると亜幹線や地方路線に移っています。両者は置き換えられた・置き換えた者の関係でもある訳ですね。

出力の割には軸重が軽いく運用線区を選ばないため各地で運用されました。国鉄で最後まで活躍したのも、軽い軸重や良好な粘着性、運転台からの見通しなどから入換用として運用されていたためです。

北海道では9600とD51の重連も見られたようですね。写真の9633号機は最終配置が小樽築港機関区で、倶知安機関区にも配置されていたため実際にD51と重連となった事があるかも知れません。


・・・以上、どちらも現在は静態保存機。ef_end_63がお送りしました。

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