京都鉄道博物館にて
京都鉄道博物館で撮影したTR66B型台車。24系カニ24-12が履いているものです。客車らしからぬゴツい台車で、カニ24の外見上の特徴の一つでもありますね。
TR66型台車は元々、20系客車の電源車であるカニ22用として開発されました。103系や113系などで採用されているDT21系台車の派生型です。DT21系列で客車向けとして開発されたのはこのTR66のみですね。
カニ22以前の20系の電源車にはTR54系の台車が使用されていましたが、カニ22ではパンタ搭載と燃料タンクの容量拡大などによって従来の台車では支えきれなくなり、このTR66が開発されました。
TR54は軸バネが単列なのに対し、TR66では複列となっていますね。24系のカニ24で使用されているのは改良型のTR66Bです。カニ24-100番台では更に改良されたTR66Cとなりました。
なお、24系の最初の電源車として10両のみ製造されたマヤ24(後のカヤ24)はTR54を履いていました。マヤ24にはカニ24の様な荷物室は設置されていません。
DT21系の台車は軸箱支持方式にペデスタル式を採用しており、台車枠のペデスタル部が軸箱を挟んで上下動のみを許容する設計となっています。その外側に軸バネとしてコイルバネが取り付けられていますね。
車体の荷重が最初にかかるのは上揺れ枕で、心皿と側受から荷重が伝えられます。上揺れ枕にかかった荷重は枕バネを介して下揺れ枕に伝えられ、下揺れ枕とリンクで繋がった台車枠にかかります。
台車枠にかかった荷重は軸バネを介して軸箱に伝わり、車軸から車輪、レールへとかかる仕組みとなっていますね。枕バネの手前には衝動減衰用のオイルダンパも取り付けられています。
・・・以上、軸距2100mm、車輪径860mm。鉄道員日記がお送りしました。